リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

30)叱る その1

~  Scold ~
起こるのは自分のため、叱るのは相手のため
 
新入社員を対象としたアンケートでは、「正当な理由があれば、上司・先輩に叱られたいと思いますか?」という質問に対して、なんと78.5%の新入社員が「叱られたい」と答えました。
 
また、「叱られることは、自身の成長において必要だと思いますか?」という質問に対しては、87.7%の新入社員が必要と答えました。
意外なことに、新入社員は叱られたいし、それによって自己成長したいと思っているのです。
 
または、自己成長したいから叱られたいという気持ちなのかもしれませんね!
 
さらに言えば、適切なフィードバックを受けたいと思っているのかもしれません。それは、間違っていることは教えて欲しいということなのでしょう。
 
ちなみに、「怒る」と「叱る」は違います。
どう違うのかというと、
「怒る」は感情的な暴力よって、相手の言動を支配しようとする行動です。
「叱る」は相手のために、正しい導きを図りたいと思い行動することです。
 
具体的にどう叱ればいいのかというと、
『修正してほしい具体的な行動を指摘する』ことが重要です。
 
「1億円もの損失を出してどうしてくれるんだ!!!」は、ただの怒りです。
「先方との連絡不足が、今回の失敗の要因じゃないのか?」は、叱りです。
 
あるいは、「どうして、こんなに損失が拡大したと思う?」と失敗した原因、理由、対策を手伝いつつ本人に考えさせることも非常に重要でしょう。
 
重要なのは、同じ過ち、失敗を繰り返さないこと。
「気付き」と「対策」が得られて、初めてフィードバックがうまくいったと考えられます。
 
〇自己成長を促す叱り方〇
1:怒らない、感情をぶつけない。
2:「修正」したい具体的行動を指摘する(「行動の変化」を促す)
3:フィードバックする(失敗した原因、今後の対策を一緒に考える)
4」「叱る」「叱られる」~信頼関係を築く~
 
Point
「どうしてくれるんだ!」より、
「こうしよう」の方が効果的!!