リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

4th【Step 5】 「あとでを追い払う」 悪魔のささやきに負けない心理テクニック


1)得する気分になってテンションがあがるネガ・ポジ・アプローチ
2)自分を鼓舞する「独り言」の魔法
3)カタストロフ・スケールで自分のやる気を「数値化」してみる
4)他人の目を取り入れる「ヘルプ ミー」の法則


本日は、以上のテーマで進めていきます。

 


1)得する気分になってテンションがあがるネガ・ポジ・アプローチ


例えばーーーーー
スマホを買い替えようと悩んでいるとします。
2人の販売員が新製品を勧めてきました。


販売員A
「最新のiPhoneです。デザインも美しくて超軽量。今日までキャンペーン期間で特別価格ですよ。」


販売員B
「最新のiPhoneです。デザインも美しくて超軽量。この特別価格は今日までで明日から通常価格。もうこの価格ではお求めいただけませんよ。」

 

 

 


どちらも同じスマホで同じ特別価格を勧めているのですが、
販売員Bの方が、今日買いたいと思ってしまいませんか?


コントラスト効果」という心理効果を利用しているからなのです。


どいうことかというと、
販売員Bの方は、「明日からはもうこの価格では買えない」という
デメリットを強調しているからなんです。
(こんな売り方が嫌いとかの好き嫌いは抜いて考えてくださいね)


そして、
このコントラスト効果を
「先延ばし対策」に応用したのが
「ネガ・ポジ・アプローチ」なのです。


手順は簡単です。


手順① ”先延ばし” した場合の「デメリット(ネガティブ)」を書き出す。
手順② ”先延ばし” した場合の「メリット(ポジティブ)」を書き出す。
手順③ 両者の比較をする。


面倒臭いですが、やることは簡単です。


実践してみましょう。


〇〇という仕事を依頼されたとします。
今週中に終わらせるか、先延ばしするかで悩んでいる状況です。
そこで「ネガ ポジ アプローチ」の手順で思考を整理します。


手順① ”先延ばし” した場合の「デメリット(ネガティブ)」を書き出す。
⇒「やらずにいると、週末が楽しめない。」
⇒「来週もし風邪でも引いたら間に合わない」
⇒「仲間内での評価が下がる」


手順② ”先延ばし” した場合の「メリット(ポジティブ)」を書き出す。
⇒「今だけ、楽になれる。」


手順③ 両者の比較をする。 
⇒じゃあ、すぐやった方がいいよね!


という具合に、
基本的には、「先延ばし」のメリットはほとんど出てきません。


冷静に判断できるのが、
「ネガ・ポジ・アプローチ」の良いところです。

 


2)自分を鼓舞する「独り言」の魔法


「できる、できる、オレなら絶対にできる」
「自分を信じろ、不可能なんてない!」
「あきらめんな!」


松岡修造さんが好きそうな言葉ですね(笑)


このモチベーションアップさせる話術を
「ペップトーク」といいます。


そして、
この ”ペップトーク” を
自分自身に投げかけることを
「セルフ・ペップトーク」といいます。


私自身このテクニックは、
デメリットもあるので多用はしませんが、
「先延ばし対策」としては有効です。


もし、
「面倒臭い」
「どうせ俺なんて無理」
「きつーい」
が口癖の人がいたら、
是非、
「セルフ・ペップトーク」を使ってください。


このテクニックは、
既に天然のポジティブ屋だったら、
マイナス効果もあります!!


しかし、
ネガティブ思考で
「先延ばしグセ」がある人は、
非常に有効なテクニックです。


これは、
「超ストレス解消法」でも紹介した
思考の歪みを直すテクニックでもあります。


常々の「先延ばしグセ」する
自動思考を認知して修正するうえで大きな効果ありますので、
是非、ご活用ください!!

 


3)カタストロフ・スケールで自分のやる気を「数値化」してみる


この「カタストロフ・スケール」とは、
「超ストレス解消法」で紹介した方法でもありますが、
とにかく「数値化」して冷静に判断するテクニックです。

 


例えば、
10点満点でタスクの難易度を評定したとします。
・10点が「やるなら死んだ方がマシだ」
・1点が「朝飯前だ」
とします。


ビジネスシーンで
なかなか10点はないでしょう。
無理やり作るとすれば、
「利用者さんを馬鹿にして自発的にやめさせろ」
なんて命令がそうなのかもしれませね。


それから考えると、
基本的には、
やろうと思えば、やれることがほとんどです。
「伝票整理」
経理作業」
「清掃作業」
「送迎業務」
何点になるかは人それぞれですが、
10点のタスクに比べれば、
優しいものです!


そう、
この ”優しいもの” と思えたらしめたものです!


確かに
「面倒臭い」タスクかもしれません。
しかし、
コントラスト効果」を用いて
最悪のタスクと比べると
大したことないな、
サッサと済ませようと
思わせることが出来るのです。

 

 


4)他人の目を取り入れる「ヘルプ ミー」の法則


集中力が切れたり
飽きてきたとしましょう。


”甘え” と思われてしまうかもしれませんが、
「誰かに助けを求める」
「手伝いを頼む」のも
先延ばしを防ぐ効果的な方法なのです。


人に頼むのは、
楽をしてしまい、
かえってやる気が損なわれるのでは?
ーーーーと思いきやそうではないのです。


本当の目的は
「他人の目を入れる」ことにあるのです。


ライザップやパーソナルジムが本気でダイエットしたい人に人気なのは、
専属のトレーナーが ”他人の視点” でチェックしてくれるからです。


決して、
安くもないし、
楽ではありません。


しかし、
他人の目があるので頑張ってしまうのです。


仕事においても
ロンドン大学が行った40年にもわたる組織研究でも証明されています。


また、
習慣の科学でも
他人の目によって、
モニタリングされることが、
習慣の継続率が最も高まったとされています。


話しを戻しますが、
他人に仕事を任せて自分は帰るなんてことはダメです!
それでは、意味がありません。


他人に任せつつ、
自分は他の仕事に取り組む。


さすがに、
「ヘルプ ミー」と助けを呼んどいて、
自分だけが楽しようなんて気はおきませんよね?


上手に他者の助けを借りることも大切だということです!!