リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

3rd(3) 【メリット②】すぐやれば、仕事がうまくいく!

【メリット②】すぐやれば、仕事がうまくいく!
・「すぐやる人」は脳に負担をかけずに、仕事がデキる人
・すぐやる人は、挑戦できるチャンスが増える
・「あとで」がもたらすキャリアや仕事をなくすリスク
 
本日は、以上のテーマを元に解説致します。
 
 
 
【メリット②】すぐやれば、仕事がうまくいく!
 
〇「すぐやる人」は脳に負担をかけずに、仕事がデキる人
 
 やるべきことを
「先延ばし」して、
その ”気が掛かり” が
夏休みの宿題のように
頭の片隅に残っている。
 
これが、
前回説明した、
「脳のマルチタスク化」
または、
「ウィルパワーの浪費」
です。
 
要は、
「脳に無用な負担をかけている」
ということなんです。
 
そして、
この「先延ばし」を
続けていると
恐ろしいことが起こります。
 
”脳の慢性疲労” です。
 
その弊害としては、、、
 
まずは、
「集中力の低下」です。
 
集中力が低下することで、
”状況変化に適応する柔軟性も低下すること” が、
分かっています。
 
例えば、
交通事故の原因ですね!
臨機応変にとっさの判断が
出来なくなることが要因です。
 
そして、
”記憶力や理解能力の低下も招くこと” が、
わかっています。
 
脳の前頭葉には、
動作や思考を行うときに
必要な情報を
一時的に保存・処理する
「ワーキングメモリ―」と
呼ばれる機能があります。
 
この機能は、
日常の会話
読み書き
計算
運動の習得
(他者から教えてもらう時)
など
様々な行動に必要なものです。
 
ところが、
「先延ばし」すると
「脳がマルチタスク化」
することで、
前頭葉にストレスがかかり、
ワーキングメモリーの処理能力が低下します。
 
よって、
・約束の時間を忘れたり間違えたりする。
・人の話が耳に入ってこない。
・簡単な計算を間違える。
などを繰り返します。
 
さらには、
このストレス状態が続くと
などの脳の部位に
萎縮が発生します。
 
これは、
脳そのものの機能が低下することを
意味します。
 
認知症に近づきます!
 
本当に恐ろしいことです。
 
 
このほかにも、
「先延ばし」によって、
認知機能が低下すると、
他者からの要求に屈しやすくなります。
つまり、
交渉に負けるということです。
 
さらに、
「脳のマルチタスク化」が
”フロー” 状態を阻害します。
(エンゲージメントとも言います)
 
どういうことかと言うと、
脇目も振らず、
寝食も忘れるほど、
今やっていることに 
”のめり込む” 状態のことです。
 
仕事や家事など
集中し過ぎて、
ふと気がついたら
「もうこんな時間か」という状態のこと。
 
この状態は、
本当に気持ちが良く素晴らしいです。
人間の ”幸福の一つ” ともされています。
 
「先延ばし」せずに
すぐに動いて
タスクを済ませていくと、
普段から ”脳の処理能力” が
高まります。
 
よって、
常に ”頭が冴えた状態” になります。
 
すぐやる人は、
脳に優しい人だと言え、
脳を上手に扱える人であり、
結果として、
テキパキと仕事をこなせる
”デキる人” になれるのです。
 
 
”先にやる” か
”後でやる” か
同じ ”やる” だとしても
これだけ
メリットが違うのですね!
 
 
 
〇 すぐやる人は、挑戦できるチャンスが増える
 
 本マガジンの冒頭
『Prologue』で、
人は平均で1日2時間、
「先延ばし」によって
時間をムダにしている
データを紹介しました。
 
このことからも
わかるように、
「先延ばし」の
大きなデメリットとして、
「時間のムダ遣い」
「時間的余裕のなさ」が
挙げられます。
 
人は「試行錯誤」して成長していくもの。
 
しかし、
「先延ばし」する人は、
「時間的余裕のなさ」から
「試行錯誤」することが出来ません。
 
よって、
人よりも
「成長」が遅れてしまう。
ひどい人は、
「退化」してしまいます。
 
これは、
仕事だけじゃないですね。
ヒトとしての成長にも
関わってきます!
 
 
〇 「あとで」がもたらすキャリアや仕事をなくすリスク
 
 アイルランドのダブリン市立大学の
MSC組織心理学ディレクターである
スルト・フリーニー博士が
「企業のためのチームづくり」について
研究した結果、
チーム内で業務の「先延ばし」が
原因となって発生する
メンバー同士の衝突が、
企業を脅かす
大きな原因のひとつになっている
ことがわかりました。
 
簡単に言えば、
「誰かが先延ばしする」
 ↓
「仕事が進まない」
 ↓
「他のメンバーがイライラする」
 ↓
「組織が崩壊する」
ということです。
 
我々もそうですが、
一人だけで動いている仕事は
ありません。
 
「つい」軽い気持ちで、
「先延ばし」をすると
チームや組織、
はたまた
会社全体をも
壊しかねないのです。
 
研究の中では、
優秀なマネージャーは、
「先延ばし常習者」に敏感であり、
「重要な仕事を任せる」可能性が低い。
 
ようは、
「先延ばし」は「キャリア」にも影響するということです。
 
まぁ、当然と言えば当然ですよね!
 
さらに詳しく言うと、
「先延ばしグセ」は
「周囲に伝染する」という恐ろしい性質があります!
 
これも当たり前で、
締め切りを守らなくても良いなら、
守らなくて良いという風潮が生まれるからです。
 
表現は悪いですが、
「腐ったミカンの方程式」のようなものです。
 
ちなみに、
逆は(無くはないですが)難しいのです。
「腐ってないミカンが、腐ったミカンをなおす事が無いように・・・」
 
カルガリー大学による調査では、
職場における
「先延ばし常習者」は、
キャリアを形成しにくく、
給料は下がり、
正社員から契約社員へ降格、
そして、
失業になる可能性が高まることが
判明しています。
 
 
何においても
恐ろしことです。。。
 
 
まずは、
自らの意志で
「先延ばしグセ」を
直そうとする
気持ちが大事ですね!
 
そして、
自分の ”言い訳グセ” も
客観的に
冷静に
見つめ直すとよいですね!