リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

67)「怒り」をコントロールする

~ Control Your Anger ~
発散ではなく、上手に受け流すべき感情
 
前回に引き続き感情のアウトプットです。
「笑ったり」「喜んだり」時には「泣いたり」と、感情をさらけ出すということはメリットが多大にあります。
 
しかし、「怒り」という感情はどうでしょうか?
 
やはり「怒り」を発散し過ぎると人間関係にヒビが入いるなど、ほぼマイナスの影響しかありません。
健康という側面からみて、怒りっぽい人は、”心筋梗塞” や ”狭心症” のリスクが2倍以上になります。
しかも、激高したあとはリスクは約5倍も上昇するという研究報告もあります。
 
だからこそ、「怒り」は発散するのではなく、”上手にコントロール” しなければなりません。
 
カッとしたときの脳内は、アドレナリンが溢れています。
むしろ、アドレナリンが分泌されているからカッとしていると言えます。
そんなアドレナリンは、半減期が20秒から40秒と非常に短いです。
なので、30秒間我慢するとピークは通り過ぎます。
 
とはいえ、「その30秒が我慢できない」という人も多いと思います。
著者は、「1分深呼吸法」を勧めています。
① 5秒で息を吸う
② 10秒かけて息を吐く
③ さらに5秒で肺の空気をすべて吐ききる。
④ ①~③の20秒1呼吸を3回繰り返す
という方法です。
 
「いやいや、カッとなったらそんなことできませんよ。」という声が聞こえてきます。
しかし、とにかく呼吸を意識することは本当に大切だと思います。
 
それともう一つ大事なことがあります。
これは私自身の経験談ですが、とにかくマインドフルネスな状態になれる習慣を身につけておくことかなと思います。
 
私ももともと「怒りっぽい」と思います。
しかし、周囲からそう思われないように出来る限り感情を抑圧してきました。(そのつもりでした。。。汗)
これをコントロールと呼ぶのであれば、コントロールしていたのでしょう。
ですが、瞑想であったり、教養を学んだり、実践として試行錯誤することで、そもそも「怒り」の感情が限りなく減りました。
 
そして、多少の「怒り」の気持ちもまた大事なのかなとすら思えるようになってきました。
マインドフルネスな状態に身を置くことに慣れてくると、予期せず生じた「怒り」に対して、少し間を置いて冷静になれば「正しい行動」の原動力になります。
 
是非、みなさんも「怒り」と向き合ってみてください。
 
【Point】
長生きしたいなら、「怒り」の感情と上手に付き合おう!