リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

16)伝える その2

~ Communication Efficiently ~
柔らかく的確に伝える「クッション話法」
 
 
職場の同僚へ、
厳しいことを伝える。
あるいは、
上司にトラブルを
報告する。
 
人に
「悪いニュース」を
伝えるのは、
誰にとっても
気が進まないものですね。
 
相手にとって
”良くない事実”を
伝える場合、
相手に出来るだけショックを与えずに伝える方法があります。
 
それが、
「クッション話法」
です。
 
【クッション話法】1 Yes But 話法
 
「悪いニュース」を伝えるまえに、
「良いニュース」をクッションとして入れる。
これがクッション話法の代表例である「Yes But 話法」です。
 
〇〇というミスを繰り返している人に注意しなくてはならない場合。
「最近、すごく頑張ってくれてありがとう。ただ、〇〇というミスに気を付けてね!」
というような具合です。
一旦、
ポジティブな雰囲気をつくってから、
「悪いニュース」を伝えることによって、
相手の心理的ダメージを緩和する作用があります。
 
 
【クッション話法】2 Yes And 話法
 さらに柔らかく伝えたい場合には、
この「Yes And 話法」がおススメです。
 
「プラス情報」に
さらに「プラス情報」を上乗せする話法です。
 
例)会議などに遅れてくる部下を何とかしたい場合
「最近、売上業績もアップしているし、すごく頑張っているね。さらに時間厳守できると最高だな!」
 
 
【クッション話法】3 Yes How 話法
 「Yes And 話法」より、
さらに柔らかく伝えたい場合は、
「Yes How 話法」があります。
 
これは
「悪いニュース」を直接伝えずに、疑問文形式で、本人に考えさせるパターンです。
 
例)「締め切り」を守らない部下を何とかしたい場合。
「最近、仕事の効率良く頑張れているね!本当に生産性が高いよ!! もっと良くなると思うんだけど、どうすればもっと良くなるか一緒に考えてみよう」
本人より「今以上に早く仕事を進め、締め切りより早く終わらせます!」と言わせたらしめたものです。
 
人間の行動が変わるためには、
とにかく「気付き」が必須です。
 
相手に「悪いニュース」や短所、欠点をストレートに伝えると、「そんなに遅刻していませんけど」といった否認の感情が湧き上がり、アドバイスを素直に受け入れることが難しい場合があります。
 
本人に自身に気付かせることを目的とした、
「Yes How 話法」は、
相手の行動(特に部下)を改善させる効果の高い方法と言えます。
 
 
最後に
とてもダメな話法である「No But 話法」をご紹介します。
 
例)遅刻を何とか減らしてあげたい場合
「最近、遅刻が多いようだな!せっかく業績が上がっているのに台無しじゃないか!!」
 
最初に
「悪いニュース」を伝えて、
あとから「ポジティブな内容」でフォローするという話法です。
 
「悪いニュース」で心的ダメージを受けているため、
「ポジティブな内容」が伝わってきません。
 
ここまでいろんな話法を紹介してきましたが、
「No But 話法」を使わないだけでも、
相手の印象はかなり変わってきます。
 
是非、参考にされてください。
 
Point
まずは、「いい点」を伝えて、
相手の心を開こう!