リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

The 15th  えっ「ダイエット飲料」って痩せないの!? ~やってはいけない太る食事術~

本日は、「ダイエット飲料」では痩せません!!
というお題で解説致します。
 
 
〇 「無糖」にも糖が含まれる
〇 日本人が大消費する「ステビア」もよくない
〇 常飲者は「1.47倍」もメタボになりやすい
〇 「脳」「心臓」そして「血管」にも悪い
〇 ”甘くてカロリーゼロ”だと「脳の食欲」が上がる
 
以上のテーマで進めていきます!
 
 
〇 「無糖」にも糖が含まれる
まず、人工甘味料にはどういったものがあるか。
サッカリン 1879年に発見 最も甘い人工甘味料
アスパルテーム 1965年 がん誘発物質であることが判明
・アセスファルカリウム
スクラロース 現在最も使用されている人工甘味料
ステビア 日本で最も消費されている
 
「無糖」とうたわれている多くの加工食品にも
これらの人工甘味料が多く含まれている。
 
〇 日本人が大消費する「ステビア」もよくない
人工甘味料はもともと糖尿病患者のために開発されたが、
コカ・コーラをはじめとする大企業がダイエット飲料として発売した。
爆発的な売上となり、
2010年では、コカ・コーラ社の42%もの売上を占めるほどとなった。
 
 
〇 常飲者は「1.47倍」もメタボになりやすい
2012年、「アメリカ糖尿病学会」と「アメリカ心臓協会」が
健康増進のために、低カロリーの甘味料を推奨すると共同声明を出した。
 
しかし、科学的根拠に乏しい発表であったことは間違いない。
なぜなら、
テキサス大学が2008年から8年間、
5158人を対象とした調査を行った。
結果、「ダイエット飲料」は肥満を減少させることなく、
「肥満リスクを47%も高める」ことがわかった。
 
〇 「脳」「心臓」そして「血管」にも悪い
ダイエット飲料の悪いニュースは続く。
マイアミ大学が2012年に発表した10年研究では、
「ダイエット飲料」を飲むと「心血管イベント」のリスクが
なんと「43%も高まる」ことを発見した。
2014年のアイオワ大学の研究でも同様の結果であった。
 
人工甘味料は、たしかに「血糖値」は上げない。
 
ここで、「フルクトース(果糖)」を思い出してほしい。
これは「血糖値」は上げないが、
しっかりと「インスリン値」を上げるのである。
 
そして、悲しいことに「人工甘味料」もまた
「フルクトース」同様に「インスリン値」を上げるのである。
 
 
〇 ”甘くてカロリーゼロ”だと「脳の食欲」が上がる
また「人工甘味料」は、脳への悪影響も及ぼす。
脳は、カロリーのない甘味料を感じ取ると、
「こんな食べ物では栄養不足だ」と脳が判断し、
食欲を増進させる「代償作用」を働かせる。
 
ちなみに、「ダイエット飲料」で体重が減るといった研究も
発表されている。
ただし、それは大企業がスポンサーとなった研究の場合で、
その研究の80%が「ダイエット飲料」を支持していた。
そして、大企業がスポンサーでないいわゆる「利害関係のない研究」では、
80%が「ダイエット飲料」は「太る飲み物だ」と発表した!
 
どちらを信じるかは、みなさん次第です。
 
 
 
ということで、「糖分」を抑えることは大切です。
しかし、「人工甘味料」に頼ってしまうと、
かえって、太ってしまうどころか
様々な病気がおまけとしてついてくることを
知っておいて欲しいです。
 
次回は、
絶対に摂って欲しい「食物繊維」と題して解説してまいります。