リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

”したほうがいい” 先延ばしもある!?

”したほうがいい” 先延ばしもある!?
「戦略的先延ばし」 のメリット
5つのケースについて
 
① アイデアやクリエイティブな発想をするとき
② 大きな決断、検討要素が多いとき
③ 先延ばしで「心待ち」を楽しむとき
④ やめたい習慣をやめるとき
⑤ 怒りやムカつきを制御するとき
 
以下に詳しく解説していきます。
 
改めて
「先延ばし」とは、
『”マイナスの結果になる” と知りながら、意識的に行動を延期すること』です。
 
しかし、
ときとして
”今すぐやらない” ほうが
結果としてプラスになることもあります。
 
それは
「戦略的で意図的な先延ばし」とのことです。
そこにはメリットもあるので紹介していきます。
 
 
① アイデアやクリエイティブな発想をするとき
 
 直観的に思いついたアイデアは、
矢継ぎ早に実行せずに、
まさに一晩 
”寝かせる” で
質の高い結果となるから。
 
 
② 大きな決断、検討要素が多いとき
 
 「大きな決断」も
感情やその場の思い付きで
実行しない方が良い。
 
冷静になって、
考えることで
最良の判断が出来るから。
 
セールスマンに即決を求められても
直ぐには決断しないことです。
 
仕事でも「大きな決断」を求められても可能な限り一晩寝かせるように。
しかし、一晩寝かした後は「先延ばし」ダメですね(笑)
 
 
③ 先延ばしで「心待ち」を楽しむとき
 
 プレゼントや楽しいイベントなど
自分が喜ぶ ”ごほうび” のことを
心理学用語で「消費ゴール」と呼びます。
 
そして、消費ゴールが
「手に入る前」と「手に入った後」では、
どちらが幸福度が高いかを調べた研究があります。
 
実は、
「手に入る前」だったのです。
 
不思議ですよね。
 
しかし、これは万国共通の心理なのです。
 
ついつい
思ったときに
なんでも手に入る方が
良いんじゃない?
と思いがちですが、
そうでもないのです。
 
お金持ちが散財しても
幸せが手に入らないのと一緒ですね。
 
なので、
いかに「心待ちにしている状態」を
上手に生み出していくかが
幸福度の高さに繋がります。
 
 
 
④ やめたい習慣をやめるとき
 
 例えば、
タバコを止めたいとき、
今からやめようとすると
なかなか、
明日からにしようと
ついつい「先延ばし」がちに
なってしまいます。
 
そこで、
逆転の発想で、
タバコを吸うのは、
あと5分後にしようとか
10分後にしようとか、
”やる” こととして先延ばしさせるのです。
 
行動を伴う習慣と
行動を止めさせる習慣とあります。
 
人間は圧倒的に後者が苦手なのです。
 
なので、
タバコを止めるという考え方より、
タバコを吸うことを先延ばしする習慣の方が、
有効というわけです。
 
 
 
⑤ 怒りやムカつきを制御するとき
 
 部下に、
同僚に、
お客さんに、
旦那に、
子どもに、、、、
 
腹が立って、
小言を言いたくなったときは、
「先延ばし」すべし。
 
感情的になっているときは、
「自分が正しい」と
たいていの人は考えています。
 
しかし、
「感情的思考」と「論理的思考」は
圧倒的に「感情」の方が強いです。
 
よって、
感情的になって
その場で申すと
論理的に破綻したことを言い出しかねないのです。
 
先日の
「言い方が悪いについて考えよう」のテーマでも話したように、
冷静に「事実」を伝えることが大事です。
 
よって、
感情的になった場合は、
その場で言うのではなく、
冷静になって伝えること(先延ばしすること)
をお勧めします。
 
以上、
「先延ばし」が有効な5つのケースでした。
 
 
これからは、
「先延ばし」を直し
「すぐやる」に生まれ変わる方法を解説していきます。