リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

5th【習慣化戦略③】 自分のパターンを知る「先延ばし日記」

1)毎日の記録で、自分の先延ばし傾向を自覚する
2)価値観日記とセットで、より習慣化しやすくなる
 
本日は、以上のテーマで進めていきます。
 
 
 
1)毎日の記録で、自分の先延ばし傾向を自覚する
 
以前、ダイエットで「レコーディングダイエット」というのが流行りました。
ただ記録するだけなのに、
なぜ、痩せられるのか?
 
それは、
書き残すことで
「自分が無意識食べていたものが意識される」からです。
 
肥満や性格、仕事の能力に至るまで大半は ”習慣” の積み重ねです。
そして、習慣は基本的には自動化された無意識にされる繰り返しの行動です。
ということは、
悪い習慣をやめるには、
まずは知るところから始まるということです。
そして、
ただ知ればいいということだけでなく、
いつ、
どのように失敗したかを知らなければ悪習慣を正すことは困難になります。
 
具体的には、
 
① 今日、どんな作業を先延ばしにしたか
② そのとき、どんな言い訳をしたか
③ それはいつ頃の出来事か
④ そのとき、どんな感情だったか
⑤ その作業の代わりに何をしたか
 
という項目を箇条書きでいいので書き残しておきます。
 
例えば、
① コンビニで電気料金の支払いをするのを先延ばしにした
② コンビニに寄っている時間がなかった
③ 朝、出勤する前
④ もう少しくらい遅れても大丈夫と簡単に考えていた
⑤ ギリギリまで寝ていた
 
こうしたことを普段から継続的に記録していくと、
そこから
「自分の先延ばしパターン」が見えてきます。
 
対策例としては、
 
① 支払いや送付を先延ばししがち
⇒ 届いたら、すぐ払う
② 「時間がない」を言い訳にしがち
⇒ 時間に余裕を持つ(時間管理する)
③ 早起きが難しく、朝は先延ばししがち
⇒ 夕方にやることにする。
④ 大丈夫と楽観的に考えがち
⇒ 先延ばしのデメリットを考える
⑤ 大したことをしていないことが多い
⇒ だからさっさと済ませたほうがいい
 
出来なかったことを、
なぜ出来なかったかを記録し分析する。
 
自分専用の悪い習慣の
「傾向と対策」が出来上がります。
 
 
 
2)価値観日記とセットで、より習慣化しやすくなる
 
さきほど紹介した
「先延ばし日記」のポイントは、
「出来たこと」ではなく、
「やらなかったこと」や
「できなかったこと」にあります。
 
これとは逆に、
目の前のことにすぐに取り組める習慣(いい習慣)を身につけるためにも記録は役に立ちます。
それが、
「価値観日記」です。
 
この「価値観日記」とは、
自分の大切な価値観に結びつく行動を日記に書き残すというもの。
 
まず、自分の大事にしたい価値観を決めます。
それを決めたら、
一日の終わりに「今日は自分の価値観に従って、何をしたか、どんな行動をしたか」を書き出します。
 
たとえば、
 
「心に余裕を持つ」
⇒ 30分早起きした、時間をかけてアイロンがけをしたetc....
「他人に親切にする」
⇒ 高齢者に席を譲った、道に迷った外国人に声をかけたetc....
「多くの知識を得る」
⇒ 空き時間に図書館に行った、映画を見たetc.....
 
 
このように毎日ひとうでいいので、
価値観のためにしたことを書き出すのです。
 
そして、
”こじつけ” でもかまいません。
たとえば、
先ほどの三つを例にとると、
 
「心に余裕を持つ」
⇒ 満員電車でイラつくのが嫌だから1本やり過ごした
「他人に親切にする」
⇒ 席は譲ってないけど、優先席に座らなかった
「多くの知識を得る」
⇒ 本は読まなかったが、新しい仕事に挑戦した。これも経験という知識だ
 
 
こんな感じでも良いです。
 
自分が本当に大切にしたい価値観に向かって前進している気持ちが醸成されていきます。
 
それが、
自己効力感を高めることにもなります。
そして、
ドンドン価値が高まり、
ドンドン価値に向かってすぐ行動できるようになります。
 
二つの日記を使ったアプローチをセットで行うことで、
より効果的に
「すぐやる」を習慣にしていくことができます。
 
 
一人では続かないってひとは、
旦那さんや子どもさんと
一緒にやってもいいかもですね!!