リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

4th 【Step 2】「時間の準備」 やる気のゴールデンタイムを見つける

1)やる気になる時間帯を見つけてスケジューリングする
2)いつやるか、取り掛かる時間を具体的に設定する
3)”火事場の馬鹿力”効果を利用する
4)締め切りは、”他者”に決めてもらう
 
本日は、以上のテーマを元に解説致します。
 
1)やる気になる時間帯を見つけてスケジューリングする
 
 人にはそれぞれ
「やる気のゴールデンタイム」があります。
 
この時間に合わせて
もっとも苦手で集中力を要するタスクを行えば、
先延ばしグセは発動しにくくなります。
 
自分の「やる気のゴールデンタイム」が
わからないという人は、
過去の成功体験を思い出してみてください。
 
例えば、
「早起きして勉強したら成績が上がった!」→朝型派
「風呂上りに勉強したら集中力が上がった!」→夜型派
といった具合です!
 
かつ
一般的な傾向でも分類できます!
”朝のタスク” 
⇒知力を使うようなタスクが向いている。
”夜のタスク”
⇒リラックスしたルーチン作業が向いている。
などです。
 
自分なりの方法も見つけてみてください!
 
 
 
2)いつやるか、取り掛かる時間を具体的に設定する
 
昔から
「今度とおばけは出たためしがない」といいます。
 
”今度はちゃんとする″
 
これは、
ちゃんとすることはないと同じ意味です。
 
「今度」や
「あとで」と言って
”具体的な日時” を定めないと
結局やらないのです。
 
ということは、
「〇日からやる」
「〇時から取り掛かる」
といった具合に
明確な時間を決めておくことが重要となります。
 
私自身、
具体的に日時を設定するように心掛けているのですが、
時間になるとすぐにエンジンがかかる気持ちになれます。
 
 
3)”火事場の馬鹿力”効果を利用する
 
これは、
ギリギリにならないとやる気がでない人の
心理傾向を利用したものです。
 
例えば、
「あと5分以内に家を出なければ間に合わない」なんて状況なら、
せかせかとすぐに行動できるのに、
「出発まで1時間ある」というときには、
のんびりしてしまい結局ギリギリになって焦ってしまう。。。
誰しもがあると思います。
 
これを逆手にとってパフォーマンスを上げることができます。
私も普段使っているテクニックですが、
例えば、3時間後に締め切りの ”タスクA” があるとします。
しかし、この ”タスクA” は集中すれば2時間で終ります。
余裕を持ちすぎて ”タスクA” に取り組むとダラダラして、
時間は掛けたのに意外にも完成度が低いなんてことがあります。
だからこそ、
2時間で終る ”タスクA” の前に 
1時間程で終る ”タスクB” を入れるのです。
 
こうすれば、
”タスクB” も1時間で終わらせなければ、
そして、
”タスクA” も残りの時間で終わらせなければとなります。
 
そして、
タスクの内容にによりますが、
8割くらいの完成度で良いものは、
それでいいのです。
 
そうすれば、
焦って上手くいかないというよりも、
とりあえず時間通りにやってみようという、
ややゲーム感覚に近い気持ちで取り組めます。
 
おススメです!
 
4)締め切りは、”他者”に決めてもらう
 
前述に反した内容になりますが、
実は、
「自分で設定した締め切りにはあまり効果がない」ということらしいのです。
 
行動経済学者のダン・アリエリーの実験では、
学生たちのレポート提出率を以下のグループに分けて分析した。
 ① 締め切りを決めない。
 ② 自分で締め切りを決めた。
 ③ 他者から締め切りを強制される。
 
提出率の順位は、
1位 ③ 他者から締め切りを強制される。
2位 ② 自分で締め切りを決めた。
3位 ① 締め切りを決めない。
となりました。
 
やはり、
締め切りを決めることが良いことと
他者から決めてもらうことが良いことがわかりました。
 
この実験には続きがります。
 
同じ内容で、
今度は「締め切りに遅れるとレポートは絶対に受け取らない」という
厳しい条件をプラスしました。
 
すると順位は、
1位 ③ 他者から締め切りを強制される。
2位 ① 締め切りを決めない。
3位 ② 自分で締め切りを決めた。
 
なんと、
自分で締め切りを決めたグループが最下位となったのです。
 
原因は、
自分で自分を厳しく設定し過ぎると
自分を守ろうと「こりゃ無理だ」と
逃げる心理が働くからです。
 
前述の私の話に戻しますが、
ゲーム感覚で
8割完了主義を目指すと良いことになります。
 
まず、
自分の能力を知り、
自分を追い込まず、
最適な締め切りを上手に使いこなしてください。
 
それが、
難しいときには、
他者に委ねることが一番です!!