リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

The 11th 逃げて!大手食品会社の魔の手!! ~社会的肥満~

本日からは、
『「普段の生活」が肥満を秘密裏に助長すること』について解説します。
そして今回は、「大手食品会社の思惑」ということで進めてまいります。
 
 
前回、「食べる回数」がとても大事であるという解説をしました。
 
もともと、人間は一日二食(大昔は不定期)でした。
朝食がいつのまにか常識になったのも
実は、パンを焼くトースターが発明されたからなんです。
どういうことかというと、
発明したエジソンは、
どうやったらトースターが売れるだろうかと考えました。
そこで、朝食という概念を生み出し、
そのうえで、トースターを使うという習慣が根付けば、
トースターが爆発的に売れるというアイデアを思いつきました!
 
さすが、天才ですね。
見事に大当たりし、
瞬く間に全米では、
「朝食」という新しいライフスタイルと
そこに「パン」を食べるという習慣が根付きました。
(あと、電気需要まで促進され大儲けしました!!)
 
ここで、振り返ってみましょう。
そもそも朝食というのは、
人間にとって必要なのか?
そして、本当に健康的なのか?
 
驚くべき研究が出ています。
実は、朝食は食べない(朝食習慣がない)方が、
健康であるという証明が出ました。
あくまでも、習慣としてもたない人がということです。
朝食を食べたり、食べなかったりは最も健康に悪いため、
食べるなら食べるを通したほうが良いことになります。
これは、疾患レベルの話しなので、
肥満での話であれば、より食べない選択の方が良いということになります。
 
話しを戻します。
 
このように、我々消費者が常識と思っているライフスタイルですら、
誰かの金儲けのために、生み出された幻想なんです。
そして、幻想だけなら、まだしも有害な可能性すらあるのでご注意ください。
 
私は、自らの選択した食事によって不健康になることは、
もちろん自己責任となると思っています。
しかし、子どもたちは大人のように選択できません。
親がしっかりとした事実をもとに
子どもにとって少しでも良いと思われる食習慣を
学び実践してもらえるといいなと思います。
(100%正しいことなんて無いので、
固定観念に捉われないようにしなくてなりませんが・・)
 
 
ここからは
「朝食」が不要という事実の科学的証明を紹介します。
 
前段として、
「朝食」が良いという研究報告や
もう一つ「間食」が良いという研究報告があったのも事実です。
なぜ、こんな研究結果が生まれるのかの背景について少し触れておきます。
 
それは、「利益相反」と「研究者の意向」です。
利益相反」は、研究のスポンサーが企業だった場合に、
その企業に不利となるデータを伏せる傾向があります。
なんと「700%」もスポンサー寄りになることが調査によって判明しました。
次に、「研究者の意向」です。
これは説明するまでもないですが、
研究者の意向によって報告されることです。
「朝食」をとる人は「痩せている」という研究が
1994年に提示されました。
しかし、「痩せている人」の78%が朝食を
とっていたからという短絡的な意味付けでした。
「太っている人」の「朝食」をみていないのです。
2013年のシステマティックレビューにおいては、
これらの調査は、「朝食が正しい」と思いこんでいた
研究者の解釈に合わせる形で報告されていた事実を明らかにしました。
 
 
以前も話しましたが、このように研究には大きな質の問題が関わってきます。
RCTやシステマティックレビューが大切だと言ってきたのはここにあります。
大企業や研究者の意向が盛り込まれた研究報告に対しては、
特に疑うことが大切です!!
 
 
あらためて、「朝食が不要」の話しに戻します。
 
まずは、私たちはこんな先入観を持っていませんか?
「朝起きてすぐにエネルギー補充しなければ!」と。
 
じゃあ、こう考えてみてください。
「寝ている間にあなたのエネルギーは空っぽになったのか?」
「そもそも何がエネルギーなのか?」
 
よくわかりませんよね?
「糖質」だ!
「脂質」だ!
いや「タンパク質」だ!
 
と言った意見がでると思います。
どれもエネルギー(あくまでも源)です。
そして、これらを三大栄養素(エネルギーベースにおける)と言います。
 
「朝食」がエネルギーを補充するという機能のため必要であると仮定するならば、
エネルギー補充が必要なくなれば、「朝食」が必要ないと判断できます。
 
実は、人間は朝食でエネルギー補充しなくても
コルチゾールをはじめとする様々なホルモンで
糖新生」というエネルギーを生み出す機能があります。
 
そして、これらのホルモンは消化管の機能を抑え込むため(交感神経優位)
朝はカラダとしては食べる準備がされていないのです。
 
でも「朝食」を食べないと元気がでないという人はたくさんいますね!
 
それは、「朝食」を習慣にしたため
カラダがそれに適応してしまったのです。
 
だから、食べたり食べなかったりが
「一番良くない」と言ったのはそういうことです。
 
結論としては、「朝食」をとるかどうかはあなた次第です。
(もし99%正しいと言われたことでも、1%は違うわけですから)
何となくで続けていたものに対して、
今一度、疑問を投げかけてみてください。
そして、健康へ一歩ずつ近づけるように
確かな研究報告を知ることや
または、自身で試行を繰り返していくことが大切だと思っています。
 
次回は、「安い食べ物」のとんでもないリスクを解説します。