リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

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The 10th  実は「太ってた時期」が極めて重要だった ~世界最新の肥満理論~

本日は、極めて重要な事実「太ってた時期」について解説致します。
 
前回も解説致しましたが、
決して、炭水化物だけが肥満の原因じゃないということ。
そのなかでも、糖分が鍵を握っていると説明しました。
それは、糖分がインスリンを多く分泌させるからです。
 
このインスリン過多→肥満には、もう一つ不都合な真実があります。
それは、特にインスリンが標準でも肥満となってしまうことがあるという事実です。
 
 
結論から言います。
 
それは、
インスリン」が肥満に対する影響力として、
インスリン抵抗性」が関わっています。
 
これはどういうことかというと、
簡単に言うと「インスリン」の効きが悪くなることです。
効きが悪いというのは、
血糖値が下がりにくくなることです。(糖分の取込が悪くなる)
 
イメージで説明すると、
〈通常〉
 1つのインスリンで、2つのグルコースが処理できていた。
インスリン抵抗性〉
 1つのインスリンで、1つのグルコースしか処理できない。
ということです。
 
なので、インスリン抵抗性を持ってしまうと
以前よりも多くのインスリンが常に分泌されるようになってします。
 
その「インスリン抵抗性」を増悪させる因子が、
「太っていた時期」=「インスリンを多量分泌させた期間」である。
 
そして、この「インスリン抵抗性」問題はやっかいで、
長期間肥満状態だった方は、
空腹時も「インスリン」が出続けていることです。
 
要は、一日中肥満になるような
カラダの仕組みになっているということなんです。
 
これを脱するためには、
インスリン」を出さない期間を如何に長く出来るかということになります。
 
そこで、
ファスティング(食べない)時間」が重要となってきます。
「何回食べるか」は、「何を食べるか」の倍問題となっているということ。
 
それを一日のインスリン分泌量の変化で説明すると
 
1970年代は
 インスリン分泌 多い時間・・・12時間
 インスリン分泌 少ない時間・・・12時間
1990年代は、
 インスリン分泌 多い時間・・・18時間
 インスリン分泌 少ない時間・・・6時間
 
どれだけ、インスリン分泌が多い時間が増えたかが分かると思います。
 
 
 
ここまでの説明で、もっとも重要なのが
「食べる回数」とにかく減らすことです。
 
ファスティングの具体的な方法は、
後半で解説します。
 
次回は、
肥満の影には大手食品会社の思惑があったことを解説していきます。