リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

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The 9th 「低炭水化物ダイエット」の真実 ~世界最新の肥満理論~

本日は「低炭水化物ダイエット」いわゆる
ロカボダイエット」について解説致します!!
 
このダイエット法は、私もかなり信じていましたが、
我々の思っていたものとは『やや』違うそうです。
 
以下のテーマで話を進めてまいります。
NYタイムズが「無害」と発表したのは”脂質”だった。
〇「低脂肪ダイエット」は非科学的なやり方
〇「脂質」より「炭水化物」を避けた方がいいのは確か。
〇ケーキを食べると「糖中毒」になる。
糖質制限の問題は「やせない」こと。
〇「白米を食べるアジア人」が痩せていた理由!?
〇「炭水化物民族」のBMIは20~22と標準レベル
〇食べている小麦の99%は「人工物」
 
 
それでは、本題に入ります!!
 
NYタイムズが「無害」と発表したのは”脂質”だった。
2002年『いままで言われたことがすべて真っ赤な嘘だったらどうする?』
と題した記事が「ニューヨークタイムズ紙」に掲載された。
数々の賞を受賞している
ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿された記事である。
その内容には、
「アテローム動脈硬化を招くとされた食事に含まれる脂肪分は、
実際は人間の健康には無害である。」
など、脂肪に対する概念を覆す説を展開している。
ここでも、やはり炭水化物が悪の根源だとしている。
 
〇「低脂肪ダイエット」は非科学的なやり方
2000年代に入り、ロカボダイエットが科学的な支持を得だしたが、
肝心の医師たちは受けれられなかった。
なぜなら、アメリカ心臓協会(以下、AHA)のガイドラインでは、
脂肪を減らすことしか推奨されていなかったからです。
2004年代には、
アメリカ国民の2400万人が
ロカボダイエットを経験し、
そして、ファーストフード店でも
パンをレタスに変えてくれるような
ロカボブームが巻き起こり始めた。
ここに来てようやくAHAは、
脂肪ではなく炭水化物を控えるように
ガイドラインを変えていきました。
 
AHAが低脂質ダイエットを薦めている40年ものあいだに、
肥満危機は途方もない速さで広がっていった。
情けないのが、痩せもしない不健康になる方法を
医師の言われるがまま従ってきたということでもある。
 
〇「脂質」より「炭水化物」を避けた方がいいのは確か。
2000年以降、
低脂質ダイエットと比べると、
ロカボダイエットは様々な研究によって
圧倒的に支持されている。
この事実はほぼ間違いないと思います。
 
 
〇ケーキを食べると「糖中毒」になる。
 
    以前にも解説したように
人間には満腹ホルモンによって
食事量がコントロールされています。
 
しかし、ケーキのような
『高度に精製され加工された食べ物に対しては、
満腹ホルモンが分泌されない』
という事実があります。
これが、
「デザートは別腹」の正体です!!
 
 
糖質制限の問題は「やせない」こと。
 
   これまでの説明では、
ロカボダイエット万歳という論調で進んできました。
本マガジンの初期で説明したように、
ダイエット研究は短期間がほとんどです。
テンプル大学のゲイリー・フォスター教授が
2年にもわたる研究の結果を公表しました!
 
なんと、ロカボダイエットは
一年以内に体重が元に戻り
40%が辞めていたという事実でした。
 
しかし、ロカボも理論的には正しかったはず。
なにがいけなかったのか?
 
 
〇「白米を食べるアジア人」が痩せていた理由!?
 
    これは、「炭水化物パラドックス」と言えます!
国際的な研究でも、
アジア人(特に日本人や中国人)が
炭水化物を多く摂取していることが
分かっています。
 
やはり、アジア人は主食が白米だからですね!!
 
しかし、肥満率はアメリカ人と比べると我々日本人は痩せています。
ここで単純に考えれば、
アメリカ人は米をあまり食べないので、
「赤身肉が肥満の原因なんでしょ!!」
となります。
しかし、先ほど説明したように、
脂質摂取=肥満が違うことはわかりましたね?
 
そして、以下の事実で脂質ではなく、
やはり糖が肥満の原因だったことを
証明しています。
 
たしかに、”炭水化物”としてはアジア人の方が多く摂取しています。
しかし、『糖分』は何倍もアメリカ人が摂取していたのです!!
 
 
〇「炭水化物民族」のBMIは20~22と標準レベル
 
    様々な民族研究を進めていくうえで、
炭水化物を主食としている民族は、
痩せている(標準である)ことが分かりました。
 炭水化物 → インスリン → 肥満
という図式は間違いだということを示した研究結果です。
 
〇食べている小麦の99%は「人工物」
 
    西洋社会での炭水化物は、
非常に高度に精製された炭水化物です。
同じ炭水化物である「米」と「小麦」では、
加工されたあとの形態により糖分量(量だけでなく質も)が変わってきます。
 
このことも様々な研究で判明していますし、
私も何度か説明していますが、
“うどん”や”パン”などは本当に太る食べ物です。
主食は、
出来るだけ精製されていない
”玄米”や“そば”などにされる太りにくくなり
健康状態も良くなります。
 
そして、様々な疾患の予防にもつながります。
 
 
 
今回は、わかってはいても衝撃的な内容でしたね。
次回は、肥満ホルモンの蛇口を閉める方法について解説します!