リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

The 2nd 肥満は親から子へ遺伝する事実~肥満の事実~

本日は、
 『残酷な真実』を皆様に告げようと思います。
 
 
結論:肥満は親から子へ70%が遺伝する!!
 
 本当に残酷ですが、真実なのです!
 
まずは、どうやって調査されたのかを紹介します。
 
【「親が太っていると子が太る」エビデンス(根拠)】
 さて、肥満が遺伝することをどうやって証明しましょう。
 親が太ってて、子が太ってたら単純に肥満は遺伝すると言えるのか?
 
 そうじゃないですよね!
 同じもの食べて、肥満になる生活習慣が一緒だからとも言えます。
 
 なので、以下のような調査が行われました。
 
 ①「痩せている夫婦」に
「養子(親が太っている)」を迎え入れた場合
 
 ②「別々の環境」で育てられた
「一卵性の双子」の場合
 
 そして、判明したのが
 太る原因の『7割』は血統(遺伝)にあるという事実です。
 
 本日は、以上です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 と、こんな悲しい終り方はしません!
 
 実は、親が太っているからと言って諦める必要はないのです!!
 
 
【「あなたに”太る遺伝子”はない」と断言できる】
 
 結論:たしかに太りやすい事実はあるが、
インスリン」さえコントロール出来ればなんとかなる!!
 
1970年代から「倹約遺伝子」「肥満遺伝子」という仮説が広まりました。
しかし、近代史を辿れば「太る=倹約遺伝子」という理論が崩れます。
 
まず、「倹約遺伝子」から説明していくと
この遺伝子は、狩猟採集時代に人類が生き延びるために必要とされてきたというのが
仮説を立てた理屈になります。
たしかに、表面上は問題なく理屈が通っているように見えますね。。。。
 
しかし、最も明らかな問題点は
「野生の世界で(狩猟採集時代)生き残れるかどうかは、体重の問題ではない」
ということです。
むしろ、太っている方が不利になることはご想像頂けることと思います。
狩りをするために俊敏に動き回らなくてはならない。
野生の動物に食べられないように逃げ回らなくてはならない。
これらを考えたら、太っていることは重大な不利となります。
 
北米で例を挙げると
世界恐慌(1930年頃)以降、広範囲にわたる飢饉はない。
それでも、1970年代(国家レベルで肥満を育成し始めた年代)までは
肥満は今ほど広がっていなかった。
 
ちなみに、エネルギー貯蓄を例に体脂肪率を使って反証しますと
男性のマラソンランナーの平均体脂肪率は5~11%、
これだけあれば、
なんと1か月は何も食べなくても生き残れるエネルギー量なんです!!
 
そして、根本的に「肥満」と「単に太っている状態」は、
生物的な意味合いは別物です。
「肥満」は、健康を害するレベルで太っている状態です。
太っているという点を生物的に説明すると、
クマやクジラ、セイウチなど見た目が太っている生物はたくさんいます。
しかし、肥満なのかというとそうではない。
生き残るために戦略的に太ってきたのです。
クマは、太るように遺伝子がプログラムされていることが判明しました。
 
人間はというと、痩せている方が有利になるように進化した方の生物です。
 
だから、みんな太りたくないと思うし、太っていない人の方が好まれるのです。
(決して太っていることを批判しているわけではありません)
これは、本能レベルで生存確率の高い個体を好むように
遺伝子にプログラムされていると言えます。
 
 
ただ、太る遺伝子は全くないかと言うとそうではありません。
ただし、肥満させやすい「あるホルモン」が放出されやすい
遺伝的要因があるということが判明したからです。
 
そのホルモンの正体は、
インスリン」なんです!!
 
糖尿病患者の救世主と言われてきた物質です!
 
しかし、この「インスリン」が
実は肥満で現代人を苦しめる一番やっかいなやつ
そして、様々な病気の一因となっている
恐ろしいやつだったのです!!
 
 
じゃあ、どうすればいいのかは
後ほど紹介していきます!!
 
次回は、
『カロリー制限』という幻想というテーマで
解説していきます!