リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

ハードワークとハードトレーニングの違いから生じるメンタルヘルス

お疲れ様です。
本日は、ハードワークとハードトレーニングの違いってなに?について解説致します。
 
ハードワークとは、重労働のことですね!
ハードトレーニングとは、猛特訓のことですね!
(ちなみに、オーバーワークやオーバートレーニングではありません。)
 
それくらい知ってるよ!という方が大半だと思います。
そうです、ハード(大変)という事実意外は違いはありません。
しかし、両者を大規模研究していくと
長期的には大きな違いがみられました。
 
それはなにか?
 
心疾患リスクにおいて、大きな違いがみられたのです。
カラダを動かすという点においては、
両者ともにハードという共通項なので、
身体的な故障以外では問題なさそうですが、
長期的な結果では命に関わる違いが生まれました。
 
では何が違いを生んだのか?
 
実は、ワークアウト(作業)に対する思い込み(メンタル)が作用しているのです。
 
 
ここでとある健康実験調査を持ち出したいと思います。
7つのホテルの清掃員達に対して、
AとBの2つのグループへ
2つの条件下のもと『同じ作業』に
取り組んでもらうといったものです。
そして、両グループにどんな健康的な変化をもたらしたのかを調査しました。
ちなみに、違う条件下というのは、
Aグループは『今まで通りホテル業務』に従事してもらいました。
Bグループには、ホテルの業務(作業)が『どれだけ健康によいかを説明』しました。
内容は、ホテル業務が運動として健康効果が高いことやダイエットに最適など。
作業自体は両グループともに今までと同じ通りです。
 
しかし、数週間後の結果が変わりました。
 
なんとホテル業務が健康に良いと説明を受けたBグループの従業員が、
実際に体重の減少やコレステロール値の改善までみられたのです。
 
違ったのは、業務に対する捉え方だけです。
作業内容は、Aグループと同じですし、実験前と同じ作業です。
でも違ったのです。
 
不思議ですよね!
 
この現象を心理学では「期待理論」と呼びます。
人間は、自分が思っている以上にメンタル状態(期待・思い込み)に左右されるのです。
カラダに良いと思って(期待して)運動すれば、運動効果が高まりますし、
カラダに悪いと思って(期待して)しまえば、健康を害します。
良いも悪いも期待した通りに変化していきます。
 
そして、これは運動だけでなく
何においても言えることです。
やる意味や意義を見出し
自分にとってのメリットを期待していくことが大切です。
それが、楽しんで仕事や人生に向き合って行くうえでとても大事なこととなります。
 
簡単に言うと、
「どうせやるしかないんだから、楽しい期待を持ってやる!」
でもいいかもしれません。
 
人間は程度の差はあれど、概ね期待し続けた通りになります。
先ほど申し上げたように、それは悪い事もです。
むしろ悪い期待の方が、その通りになりやすいのです。
「私にはどうせ無理」→「出来ないまま」
「私は運転が上手くならない」→「上達しないまま」
「私は絶対に痩せない」→「太ったまま」
「私の腰痛は治らない」→「痛んだまま」
 
自分で幸せな自分自身を作り出していけるように、
未来の自分に対して上手に期待して、
その期待に向けてみんなで助け合って、
行けたらなと思います!!
 
ちなみに、オーバーワークはダメですからね!
いくらカラダに良いと期待しても限度ってものがあります(笑)
私も然りですが、ココロやカラダの健康管理には気を引き締めていきましょう!!