リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

「誠実」を手に入れろ!?

【誠実:パート3】「誠実」を手に入れろ!?
 
前回は、「誠実」を後天的に手に入れることができるのか?
と問いかけて終わりました。
 
さっそく答えを言いますが、
 
出来ます!
 
むしろ、努力によって大きく変えることの出来る「性格特性」です!!
 
世界で一番研究されている心理研究の性格診断として、
「ビッグファイブ」と言われるものがあります。
 
少しだけこの「ビッグファイブ」についてご説明いたします。
ビッグファイブの構成は
 
1:社交性
  (高)外向的 (低)内向的
2:協調性
  (高)チームワーク (低)カリスマ
3:開放性(好奇心)
  (高)挑戦的 (低)保守的
4:精神安定性(メンタルの安定性)
  (高)精神力 (低)繊細
5:誠実性
  (高)勤勉 (低)衝動
 
以上、5つで構成されております。
 
科学的に証明されているのが、
性格は努力によって変えることが出来るということ。
そして、一番鍛えることが出来るのは
この「誠実性」ということがわかりました!!!
 
これは朗報ですね!
 
じゃあ、どうすればいいのか?
簡単に言うと「自制心」を身につけることです!
 
これだけでは、
具体的に何をすればよいのかわからないので、
3つご紹介したいと思います。
 
《1つ目》
 意外ですが、「運動」することです。
 フランスの6,000名規模の大調査で分かったことが、
 運動量が多いヒトほど「誠実性」が高いということ。
 しかも、たくさんのオマケがついてくることもわかりました。
 (1)健康レベルの改善。
 (2)誠実性以外の性格特性もすべて改善。
 (3)知能レベルの改善。
 健康の改善は想像つきますが、それ以外の改善は驚きです!
 
Point
 とにかく、続けられる好きな運動をたくさんすることが大切です。
 そして、運動量の確保が大切なので、有酸素運動がオススメです!
 
《2つ目》
 信頼の貯蓄をすること。
 そして、その手段としては、
 「感情」「思考」「発言」「行動」を一致させることです。
 要は、
 ・自分や他人に「約束」したことを守ること。
 ・自分や他人を「偽る」行為を減らすこと。
 となります。
 
 人間関係から見た信頼の構図は
 1:「他人」→「自分」
  →他人から信頼されること。
 2:「自分」→「他人」
  →自分が他人を信頼すること。
 3:「自分」→「自分」
  →自分が自分を信頼すること。
  
  他人から信頼を得るには、
   常日頃の「発言」や「行動」を一致させること!
   そして、他人へ「信頼しているんですよ」と
  「発言」や「行動」で示すことで
  さらに信頼を手に入れることができます。
 
 
  しかし、本当の誠実性を手に入れるためには、
  自分が自分を信頼できるようにならなくてはなりません。
  
  そして、そのためには
  「発言」と「行動」だけでなく
  「感情」と「思考」の一致が大切です。
   
  又は一致しない場合は
  納得感のある不一致を生み出さなくてはなりません。
 
  これは、非常に難しいので
  またの機会で説明したいと思います。
 
Point
 誠実だと思える「発言」「行動」をどんどんしましょう!
 もし、不誠実なことをしたな(しそうだな)と感じたら、
 まずは、「感情」「思考」を書き出して整理しましょう。
 矛盾や不合理が見えてきます。
 そのうえで「ポジティブな結果」が生まれる
 「思考」へと転換していきましょう!
 
《3つ目》
 誠実性を低くするような行為をしないことです。
 「批難・悪口」 
 「侮辱・見下し」
 「言い訳」
 「逃避」
 
もう、言わずもがなこれらが悪いことはわかりますね!
 
 
Point
 これらの行為は自分がされて嫌なことだと思いますし、
 何も生産しないどころか、自分と他人を貶め入れる行為となる。
 だからしないこと!!  
 
とはいえ、良くやってる人や
ダメだなと思いつつもやっちゃうヒトはいると思います。
そういう人は、思考転換・言動の転換ができるように
工夫してみましょう!
 
 「批難・悪口」 → 「事実の列挙・提案」
  (人格を否定しないこと。私情を挟まないこと)
 「侮辱・見下し」 → 全く持って必要なし。
  (やるメリットなし!)
 「言い訳」 → 「改善案・修正案」
  (失敗を認め、上手く行く方法を提案すること)
 「逃避」 → 「リスケジュール(再期間設計)」
  (逃げるのではなく、締切のある待ち状態とすること)
 
 
私見も多く交えた解説でしたが、
心理学研究を元にした私見でした。
 
そして、
この話をして、
よく言われるのが、
もともと、「誠実だったからいろいろ出来るんじゃないの?」と。
 
先にも説明したように
『誠実性』は後天的に身に着けることが出来るものです。
逆に生まれたときから『誠実』なんて人はいません。
 
だって、『誠実』な赤ちゃんを見たことはありませんよね!?
 
 
『勤勉』に行動し続けた結果が、
その積み重ねが『誠実』となっただけです。
 
そして、『誠実』を手に入れると
家庭や仕事において幸福感が増します!
 
そのために、
様々な心理的テクニックを活用することを薦めているのです。
 
~まとめ~
『誠実』・・・(勤勉に行動した結果、基本的には周りが抱いている自分へのイメージ)
『勤勉』・・・(日頃から自発的に周りの期待に応えること。)
『自制心』・・・(衝動性を抑えて、自分の感情や思考をコントロールできる力)
誠実になるための3つの心理的テクニック
『運動』・・・(習慣的に有酸素運動を取り入れること)
『信頼の貯蓄』・・・(自他を裏切らないための「感情」「思考」「発言」「行動」を自制すること)
『不誠実な行動の回避』・・・(「悪口」「侮辱」「言い訳」「逃避」せず、ポジティブに行動していくこと。)
 
 
 
今回もいくつか具体的な内容として
ご紹介しましたが、
今後もちょこちょこと
小出しにご紹介出来たらなと思います!
 
 
3回のシリーズを最後まで読んでくださりありがとうございました!
これからもご紹介した時は、
気軽に読んでくれると幸いです!