リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

The 8th ストレスで太るって本当!? ~世界最新の肥満理論~

本日は、
 『「ストレス太り」は実在する』を証明していきます!
 
〇イライラするたびに体重増加
前回までは、「インスリン」が肥満の真犯人と伝えました。
実は、「インスリン」を使わなくとも太らせる方法が別にあります。
なんと、共犯者が居たのです!!
 
それは、前にもお話しした
コルチゾール』です!!!
 
この『コルチゾール』は、ストレスホルモンとも呼ばれています。
緊張や恐怖などのストレス下において「闘争・逃走反応」を引き起こすホルモンです。
 
大昔、旧石器時代はこの「コルチゾール」は大活躍していました。
なぜか?
それは、人間を捕食する動物がたくさん居たからです!!
そんな身の危険が生じたときに、
まず第一に働くのが、この「コルチゾール」です。
そして、「コルチゾール」が「闘争・逃走反応」という生体反応を引き起こします。
次に、戦ったり、逃げたりするための直ぐに使えるエネルギーを準備します。
それは、以下の通りです。
・血糖のエネルギー活用(グリコーゲン+糖新生〈タンパク分解〉)
・消化エネルギーの活用(消化管や代謝活動は抑制される)
生きるか死ぬかの大昔は、とても大事なホルモンでした!
 
 
あくまでも、むかしは・・・
 
 
ここで、理解して頂きたいのは、
コルチゾール」が「血糖値を上昇」させ、
「消化などの代謝活動が抑制」されることです。
 
〇「ストレスホルモン」が肥満物質を増やす。
一見、「コルチゾール」と「インスリン」の働きは真逆のように思える。
なぜなら、
コルチゾール」は、血糖値を上げ、
インスリン」は、血糖値を下げるからである。
 
しかし、数々の研究で「コルチゾール」と「インスリン」は、
共犯関係にあることが証明されています。
以下、犯行内容です。
1:長期間の心理的ストレスを受ける。(慢性ストレス)
2:長期間漸増的にコルチゾールが分泌され続ける。
3:血糖値が上昇(またはしたまま)する。
(戦ったりする訳ではないので、血糖(グルコース)が使われないため。)
4:今度は「インスリン」が漸増的に多量分泌される。
5:結果として、肥満になる。
 
コルチゾールの肥満理論↓
・慢性的なコルチゾール分泌は、腹部肥満を引き起こす。
・慢性的にコルチゾールが高いとインスリン分泌量が増える。
コルチゾールインスリン抵抗性は比例している。
 
逆に、「コルチゾール」が減れば痩せるのか?
これも様々な研究によって、痩せることがわかっている。
 
以下、その証明です!
・「プレドニン(人工コルチゾール)」を減らすと痩せる。
・運動すればコルチゾールが減り、痩せる。(運動のダイエット効果)
・7時間睡眠でコルチゾールが減り(インスリン感受性も減り)、痩せる。
(逆説的には、睡眠不足は肥満となるということ。)
など・・・
 
 
ということで、
ストレスが肥満の共犯者であることが証明されました!
 
次回は、
私も強く信じていた「低炭水化物ダイエット」の真相について解説します。