リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

66)笑う

~ Laugh ~
笑顔をつくると、10秒でハッピーになれる
 
これまでは、「情報のアウトプット」に関する話をしてきました。
本日は、「感情のアウトプット」、特に「笑う」ことのメリットについて解説していきます。
 
「笑う」ことの重要性については、もうすでに皆さんご存知かと思います。
そこで、詳述は割愛し笑顔になることの8つの効果を以下にまとめました。
 
① 免疫力が高まる。
・笑いによって、がん細胞を殺すNK細胞の活性が上昇する
・笑いによって脳内のエンドルフィン濃度が上昇し、免疫力が高まる。
 
② ストレスが緩和される。
・笑いによって、ストレスホルモンのコルチゾールが低下する。
・笑いは複式呼吸なので、セロトニンが活性化され、結果としてストレスが緩和される。
 
③ 痛みが緩和される。
・15分の笑いで、痛みの許容レベルが10%上昇する。
・笑いによって、鎮痛物質・エンドルフィンが分泌される。
 
④ 各種身体症状に効果がある。
・笑うと血管が開き、血圧低下、心臓に好影響を与える。
・笑いは、血糖値の上昇を抑える。
・笑いは、便秘解消になる。(自律神経のバランスが整う)
 
⑤ 記憶力が向上する。
・笑顔によるコルチゾール抑制作用によって海馬のニューロン損失が減少し、記憶力が向上する。
・笑うことで脳波のアルファはが増えて、リラックスした状態となり、集中力・記憶力が高まる。
 
⑥ 幸せになる。
・笑いによって幸福物質ドーパミン、快楽物質エンドルフィンが分泌されるので、「楽しい」「幸せ」な気分になる。
・笑顔でいる人は、30年後の幸福度が高い。
 
⑦ 考え方がポジティブに変わる。
・笑顔を作るだけで、考え方がポジティブに変わる。
 
⑧ 長生きする。
・満面の笑顔の人は、そうでない人より、7歳も長生きする。
 
 
これだけのメリットがあります!
是非、意識的に笑顔を作ってみてください!!
 
 
【Point】
朝、身支度をしながら口角をちょっと上げてみよう。

65)完成させる

 
~ Complete ~
「30点の完成品」を、時間を掛けて磨き上げる
 
書類や原稿など、締め切りがある仕事を期日までに完成させられないという人は多いはずです。
あるいは、レベルの高いものをつくろうと気合が入れば入るほど「手がつけられない」、「スタートできない」という人も多いでしょう。
 
その理由の大きな要因は、初めから完璧なものを作ろうとしていることにあります。
いきなり「100点を目指して」頑張るとミスをしないことに注意してしまうため、全然進みません。
 
それよりも「まず30点くらいの完成品を目指して」、とりあえず書き始めると少なくとも一歩は進めます。
初めはそれでいいと思います。
ちなみに、必ず目的・目標は定めてください。
30点と例えで出していますが、それは100点という何かが決まっているからです。
100点が決まってないと、30点がどこかわかりません。
だから、まずは何のために書くのかは、書き始める前に決めておいてください。
 
目的・目標が決まれば、とりあえず最後まで書き上げます。
とにかく、30点くらいのレベルで結構です。
 
ざっと書き上げて、翌日にでも「直し」作業に掛かります。
一旦、誰かに文書を読んでもらうのもいいでしょう。
おススメです。
 
しかし、注意があります。
必ず、読ませる前に「目的・目標」を伝えてください。
読み手は、何のための文章なのかがわからないと、読み込むうちに迷子になってしまいます。
何のためにがハッキリしていれば、読み手はしっかりと読み取って欲しい文章に集中できます。
 
これは、よくあることですが、
「目的・目標」を告げずに読んでくださいというのは、相手はとても苦労します。
きっと、誤字・脱字などの文章としての正しさばかりに気が取られてしまうことでしょう。
本当にアドバイスが欲しい部分と違う結果となるので、お互いにとって不毛な時間になります。
 
話しは脱線したので、戻します。
30点でいいから作り上げる利点は、とにかく書き始めることが出来ると言いました。
もう一つ大事なことがあります。
「直し」の時間を確保できるということです。
 
例えて説明しますと、
書類作成に10時間という時間を与えられた二人がいたとします。
一人は、10時間かけてじっくりと最後まで書き上げる。
もう一人は、5時間かけて30点レベルの書類を作り、残りの5時間で「直し」を入れ完成させる。
どちらが、良い書類が出来たか?
 
もう、お分かりですね。
後者の方がより完成度の高いものが生み出せました!
それは、後者のように「直し」に十分な時間を作り出すことでより完成度の高いものが生み出せます。
 
みなさんも、いきなり100点を作ろうとするより、まずは30点を作り出しましょう。
そして、自分で見直したり、誰かからアドバイスをもらうことに時間を掛けましょう!!
 
【Point】
第一稿はすばやく仕上げて、
「直し」の時間を確保しよう。

64)苦しいときにやるべきこと

~ Express in Words ~
つらさや苦しさは、吐き出してデトックス
 
日本人は、「我慢する」のが好きです。
日本人の美徳でもありますが、これが日本人の弱いところだとも思います。
 
「我慢する」能力自体は非常に素晴らしいことが、様々な研究によって判明しています。
しかし、全てのことに「我慢する」必要はありません。
 
だから、
「我慢すること」「我慢しないこと」を予め決めてしまえばいいのです。
中々難しいですけどね!!
 
そこで、
今日は「つらい」「苦しい」「痛い」時に、「上手に我慢する」方法をご紹介します。
 
何度も紹介しましたが、
「ノートに書く」ことです。
 
ボクは、PCを使うことが多いですが、「つらい」「苦しい」「悲しい」「恐い」などの感情をとにかく書きます。
自分の頭の中から一旦出してしまわないと、頭の中でぐるぐるとネガティブな感情が回ってしまいます。
 
そこで、思うままに書き起こすことで、気持ちが落ち着いていきます。
 
数多くの研究においても、同様の効果がみられています。
特筆すべきは、死を目前にした末期がん患者でも、大きな効果がみられています。
 
チラシの裏でも何でも良いので、ぜひ書きまくってください!!
 
【Point】
つらいこと、苦しいことは、
秘密のノートに思いきり書き殴ろう。

63)楽しむ

~ Have Fun ~
「楽しい」と記憶力とモチベーションがアップ
 
成績の悪い子どもは、なぜ成績が悪いのかご存じでしょうか?
その理由は、嫌々勉強しているからなのです。
 
実は、大阪大学の研究によりポジティブな感情で学んだ場合とネガティブな感情で学んだ場合では、記憶力に大きな差が生まれることがわかりました。
ポジティブな時は、「ドーパミン」が発生し学習能力を高めてくれます。
逆にネガティブな場合は、「コルチゾール」により学習能力が低下します。
 
ここで、疑問に思う方もいるかもしれません。
負の感情の方が記憶に残りやすいんじゃないかと。
 
そうなんです。
身の危険を感じるような事象に遭遇した場合は、負の感情と共にその時の状況を鮮明に記憶します。
認知症で人の顔も覚えれないような方でも、嫌なことをする人は選別できるというのもそうです。
 
しかし、
このストレスホルモンである「コルチゾール」は、記憶力の大元である ”海馬” を萎縮させたり、そもそも脳全体の働きを低下させます。
だから、学習能力が下がり、結果として記憶力も低下します。
 
だから、先ほどの矛盾は、身の危険を感じるような限局した事象だけは強く鮮明に記憶に残りますが、それ以外は悪い方へとしか働きません。
 
だから、
「楽しむ」工夫をすることが大切です!!
この工夫をすることに努力することが最初に大事な事なのかもしれません。
 
【Point】
どんな仕事・勉強でも
自分なりの「楽しい」ポイントを見つけよう。

62)とりあえず手をつける

~ Get Started ~
5分だけ頑張って「やる気スイッチ」オン
 
「何だかやる気が出ないから手をつけれないなー」
「あぁ、こんなに作業が残ってる。やる気ないなー」
誰しもこういうことがあると思います。
何も仕事だけに限らず、家事や育児・地域のイベントなど面倒臭いなーと思うことはあると思います。
 
ボク自身も「大の面倒くさがり」なので、こういった気持ちがとってもよくわかります。
 
人生やりたいと思える楽しいことばかりでなく、半分は面倒臭いと思えることばかりだと思います。
しかし、面倒臭いとばかり思っていては何も動き出すこともできず、結果も残せません。
 
面倒臭がりのボクがやってきたことが、4つあります。
1:意味のないことはやらない。
→ 逆に意味を見つけるための努力をします。
2:楽しくする工夫をする。
→ 視聴学習しながら掃除をするなど。
3:効率化する。
→ 前より、早く正確に出来るようになれば楽しい気持ちになる。
4:ちょっとでいいから、とりあえず手をつける。
→ まず始める。するとなかなか楽しくなって続けてしまう。
→ または、本当に5分だけのスキマ時間で集中して作業する。
 
この話をすると「それが面倒臭い」と言われます(泣)
でも、ボクはこう思います。
「面倒臭いことから逃げて、結果的に面倒臭いことばかりの人生になりたくないよね?」と。
それに、この「面倒臭いことへの準備」をしだすと段々と準備が楽しくなっていきます。
 
さらには、習慣化すればほぼ無意識で「面倒臭い」ことが出来てしまいます。
 
いろいろと言いましたが、
とにかく少しでも取り掛かるといいということです!!
 
【Point】
まずは机の前に5分座ろう。
やる気はあとからついてくる。

61)チャレンジする

~  Challenge Yourself ~ 
~ Push Yourself ~
チャレンジなくして自己成長は無し
「頑張ればなんとかなりそう」を繰り返す。
 
どんな人も時間は有限です。
終わりのない人生はありません。
もし、チャレンジしたいと思えるワクワクできるものと出会えたら、取り組んでみたらいいと思います。
”悩んでいる時間” は、ストレス以外 ”なにも生み出しません” 。
とはいえ、考えずに無謀に行動しろと言っているわけではないのです。
チャレンジとは、行動を前提として計画を熟慮している時間も含まれています。
なので、無謀だと思えることでも「どうすればうまくいく」のか、まず調べ、計画を練り、必要な能力や資金を準備します。
 
多くの方は、新しいことにチャレンジする際に不安に襲われています。
不安に襲われるのは、準備が足りていない証拠です。
不安とは、漠然としたものです。
分からないから恐いのです。
不安を解消するには、対象のことを知り、対策を練るという行為しかありません。
そうして、ちゃんと準備しておけば心配はあれど不安は解消していきます。
今度は、心配をどうするか。
それこそ、行動しかありません。
そこで、「練習」して、「実践」して、例え失敗しても、また「練習」し続ければ ”心配” はいつのまにか ”熱中” に変わっています。
 
そうなれば楽しみながら「自己成長」する状態となっていきます。
 
不安は、知らないから襲われます。
心配は、目指すものが明確だから、成否を心配します。
だから、調べて・計画して・練習して・実践する。
失敗したら、何がダメだったか調べて・計画して・練習して・実践する。
 
人生は、この繰り返しだと思います。
ずっと上手く生き続ける人は、ある意味人生を楽しんでいません。
だから、たまにちょっと失敗するくらいの難しいことにチャレンジした方が人生を楽しめると思います。
 
最後に、
チャレンジする前に、”計画を立てる” ことが大事です。
この計画の目標を設定するときにコツがあります。
それは、目標達成のハードルが ”高すぎても” ”低すぎても” ダメだということです。
 
「ちょい難」の課題設定するように意識してください!
そうすることで、学習効果が最も高まります!!
 
 
【Point】
無謀な挑戦は逆効果。
楽しいと思える「プチ目標」を設定しよう。
 
ハードルは、「いきなり」ではなく、
「徐々に」高く。

60)集中する

~  Concentrate on One Thing ~ 
人間の脳は「マルチタスク」ができない
 
 
人間の脳は17.5テラバイトという想像を超えた記憶容量があると研究によってわかっています。
 
私も良く使う「ウィキペディア」。
この総量が1テラバイトとされているので、
ウィキペディア」17個分の記憶力が人間の脳にはあるということです。
 
話しがいきなり脱線しましたが、
それだけ人間の脳は素晴らしいのです。
 
しかし、
処理能力という点においては、
意外とそうでもないのです。
 
なぜか、
サブタイトルにもあるように、
人間は二つ以上同時に集中することが出来ないのです。
 
 
いやいや、
歯を磨きながらテレビを見ることも出来るし、
料理しながら子どもの面倒も見てるよ!!
 
と言いたくなってしまいます。
 
わたしもそう思っていました。
 
一方もしくは多数が無意識で行えるものは別です。
 
しかし、「企画書を書き」ながら「映画を見る」ことを想像してみてください。
 
これはしんどいですよね!
この二つを同時にすることも大変ですし、
逆に10分おきに交互にやっていくことも大変です。
前者を並列処理、後者を交互処理と言います。
 
要は、集中力が必要なものは「マルチタスク」が向かないということですね。
 
研究では、
マルチタスク」だと、
効率性は半減(倍近く時間が掛かる)
ミスは最大1.5倍に増えるということが分かっています。
 
ということで、
集中力が必要な作業の場合は、
一つの作業「シングルタスク」が出来る環境を準備してみてください。
 
「そんな環境を準備することは不可能だよ!」って方は、
「ワーキングメモリ」と「前頭前野」を鍛えることをお勧めします。
 
【Point】
あれもこれもと欲張らず、一点突破しよう。