リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

2nd(2)【メンタルブレーキ①】 別のことに気を取られて、誘惑に勝てない。

【メンタルブレーキ①】 別のことに気を取られて、誘惑に勝てない。
 
本日は、以上のテーマで進めてまいります。
 
 
【メンタルブレーキ①】 別のことに気を取られて、誘惑に勝てない。
 
〇目先の快楽に飛びついて、やるべきことを放り出す!?
 
すぐやらなければならないことがある。
でも、そういう時に限って
友人から飲みに誘われたり、
彼女から「会いたい」とLINEが来る。
 
「いまやるべきこと」より
誘惑に身をゆだねてしまって、
「先延ばし」してしまう。
そんな経験は誰しもあると思います。
 
 
または、
こんなことはありませんか?
・作業の途中で ”少しだけ” とテレビを見る。
・”息抜き” とスマホゲームをしてしまう。
 
 
ところが、
「もう少しだけ」
「あとちょっとだけ」
こうやって
ズルズルと誘惑の沼にはまってしまう。
 
このように
最初の「メンタル・ブレーキ」は、
「楽しそうな誘惑に勝てない」というケースです。
 
 
これは、
端的に言うと
「セルフ・コントロール力(自制心)」の欠如です。
 
 
そして、
この「セルフ・コントロール力」が
低くなる性格には大きな特徴があります。
 
 
それが「衝動性(勤勉性の真逆)」です。
 
衝動性とは、
何かをしたくなったら後先を考えず、
すぐに行動してしまい、
衝動を抑えることができない
行動特性のことです。
 
実は、
”衝動性の高い人” ほど
「先延ばし」しやすいことがわかっています。
 
これは、
言い換えると
”勤勉性の低い人” となります。
 
この ”衝動性” に関して
良い点においては、
行動力がある点です。
 
しかし、
興味を失うと
すぐに止めてしまいます。
 
短期間でやり遂げるようなことに
関して言えば、
”衝動性の高さ” に軍配が上がります。
 
例えば、
狩猟採集民時代においては、
今日や明日の食糧を
集めるために、
”衝動性” が必要でした。
 
しかし、
現代社会においては、
仕事や勉強のように
コツコツと
積み上げていかなくてはならない現在、
そうはいきません。
 
よって、
社会人となり
社会生活や健康という面においては、
”衝動性の高さ” は問題となります。
(=勤勉性の低さ)
 
この
「先延ばし」や
「誘惑に勝てない」は、
農耕民時代以降は、
不利な性質とみなされてきました。
 
古代ギリシャ時代には、
「先延ばし」=「ゲス野郎」と
アリストテレスが説いていたという
史実が残っているほどです。
 
童話なんかにも
「衝動性」より
「勤勉性」が
重んじられている傾向が
見て取れます。
 
アメリカ・コロラド大学の研究で、
「先延ばし」する傾向は、
”育った環境”
”しつけ”
”教育”
”周囲の人間関係”
といった外的要因以上に
「遺伝的要因が強く影響している」
ということがわかりました。
 
 
かといって、
親から受け継いだ
「遺伝子」を
呪っても
解決しませんね。
 
 
今更、旧石器時代
戻れるわけもないですから、
「先延ばしを解決する」ほうが
よいでしょう!!
 
次回は、
メンタル・ブレーキ2について解説します。