リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

【序章】 科学的に正しい筋トレ ~最強の教科書~

本日は、筋トレに関する「7つの新常識」
をテーマに話しを進めてまいります。
 
この章は簡単に本章の内容を「7つの新常識」として説明していきます。
詳しい内容は、本章で解説していきます。
(ちなみに、もう知ってるよという情報も多々あるかとも思います・・・汗)
 
《新常識1》
筋トレの成果は、バーベル、ダンベルの重さで決まらない。
→筋肥大させたい場合、従来は高強度こそすべてだと考えられてきました。
しかし、RMなどの考え方や「筋トレ方程式」を使用することにより
さらに、効果的かつ安全な筋肥大が望めます。
 
《新常識2》
生体力学が明らかにした「正しい筋トレのフォーム」
→生体力学を駆使したフォームや方法論を活用し、
効果的かつ安全にトレーニングを進めることが出来ます。
 
《新常識3》
従来の常識を覆す「タンパク質の最適な摂取方法」
→筋トレ直後にタンパク質を摂取すれば良いというのが従来の常識でした。
しかし、最新のスポーツ栄養学では「それだけではまだまだ足りない」としています。
なぜなら、
「筋タンパク質の合成感度は、少なくとも筋トレ直後から24時間後まで上昇したままでいる」
からです。
最適な量や質・タイミングというものを知ることが大切です。
 
《新常識4》
タンパク質を摂っても「腎臓」は悪くならない
→腎不全患者にタンパク質摂取を控えて来たため、
タンパク質=腎臓に悪い
というイメージが広がりました。
しかし、近年のかつてないほどの大規模観察研究によると
「タンパク質の食品源をきちんと見極め、
 過剰に摂取しなければ、
 腎臓にダメージを与えない」
ということが示唆されました。
 
 
《新常識5》
筋トレに効くサプリメント、効かないサプリメント
→健康食品産業が右肩上がりで伸びています。
それは、誇大広告ともいえる手法でコマーシャルを
打っているからです。
本当に効くものとは、何なのか?
無駄なものにお金を使いたくない!
むしろ、逆効果なんてもってのほかだ!
と思われるのではないでしょうか。
私自身、強く深くそう思います。
 
2018年に国際スポーツ栄養学会(ISSN)が発表したレビューで
サプリメントを見極める際の新たな”常識”となる分類表が示されました。
本章で、最新のエビデンスを紹介していきます。
 
《新常識6》
筋トレが「病気に強いカラダ」を与えてくれる
→健康増進に役立つ運動と言えば、ジョギングやウォーキングなどの
有酸素運動が従来推奨されてきました。
しかし、近年の研究では新たに筋トレが再注目されています。
とくに2017年のシドニー大学の研究報告では、
週2回以上の筋トレはガンの死亡率を3割減少させ、
すべての病気による死亡率を2割減少させる。
これは、ジムだけでなく自宅でのトレーニングにおいても
効果が確認されました。
これは、刮目に値する研究報告です。
筋トレが生体に与えるメリットを世界中の研究機関が調査しています。
 
 
《新常識7》
筋トレが続かない理由は「ヒトの進化」にあり
→みなさんも経験したことがあるのではないでしょうか?
筋トレを始めて「三日坊主」で終ったことを・・・
私もたくさんあります。(汗)
そこで、こう思うはずです!
「意思が弱いから」「根性がないから」と。
ところが、
現代の進化論によれば、
本当の理由は、数百万年にわたる
ヒトの進化の過程にあることが分かったのです。
そして、行動経済学や心理学では
「行動の習慣化」の関する研究が
大きなトピックになっています。
これらは筋トレだけでなく、
ビジネスや教育、子育てにおいても
役に立つ情報です。
 
以上が、7つの新常識です!!
 
次回は科学的に正しい
「筋トレ方程式」と題して解説していきます。