リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

【第一章 2】 科学的に正しい筋トレ ~最強の教科書~

本日は、「筋トレ方程式」について
解説していきます。
 
まずは、思い出してください。
以下の方程式を、
 
【筋トレ方程式】
筋肥大の効果=
総負荷量(強度×回数×セット数)×
セット間の休憩時間×
関節を動かす範囲×
運動スピード×
筋収縮の様式×
週の頻度
 
一つずつ深く説明したいところですが、
ここからは、
簡潔に要約していきます。
だから、「何でそうなるの?」という
疑問については、
書籍を読んでくださいね!
 
《総負荷量》
まずは、
「総負荷量」から説明します。
総負荷量=
レーニング強度×
回数×
セット数
からなる式です。
 
結論は、
1RMでも10RMでも
全体のセット数を終えた上での
疲労困憊までやれば
同じく筋肥大する。
 
簡単に言えば、
疲労困憊までやれば
筋肥大しますよ。
ということです。
 
ただ勘違いしてはならないのが、
一回で全力を尽くしても
ちょっと時間をおけば回復しますよね。
それでは、足りないのです。
何セットもやって、
その日は本当に疲れたと思える
疲労感が筋肥大に影響するということです。
(ちなみによく勘違いされる1RMは、
その時の最大筋力を表しているだけですので。)
一日の疲労感が大切です。
 
《セット間の休憩時間》
結論は、個別性はあれど長い方が良い!
簡単に言うと、
大事なのは、「総負荷量」です。
短い休憩で、少ない「総負荷量」よりは、
長く休憩して、「総負荷量」を上げた方が、
効率的に筋肥大するということです。
 
どれくらいの休憩かというと
初心者は、1~2分
熟練者は、2分以上
 
《関節を動かす範囲》
結論:フルレンジ(全可動域)
可動域の初めと終わりが、
最大筋力が発揮されるからです。
しかし、筋破壊や関節負荷への注意を。
 
《運動スピード》
結論:8秒以内のファストトレーニン
スロートレーニングはどうしても運動単位が小さくなってしまうため。
ちなみに、早ければ良いかというとそうでもない。
1回が4秒
1回が0.5秒
と運動スピードを上げても効果は変わらず。
8秒以内だと運動スピードによる効果は同じ。
 
《筋収縮の様式》
結論:求心性も遠心性もあまり変わりないが、
   遠心性収縮は運動スピードを緩慢にし、
   総負荷量を高めるようトレーニングが効果的。
 
以前は遠心性収縮が、
筋肥大に大きな効果があると
されてきましたが、
そこまで大きな有意差がないことが
近年解明されてきました。
負荷量の高い遠心性収縮の
運動スピードを緩慢にし、
総負荷量を高める工夫が大事。
 
《週の頻度》
結論:週3回も週6回も変わらない。
 
効率性の観点から言えば、週3回がベストとなります。
残念なお知らせですが、
2016年のNY市立大のメタ分析では、
週1回のトレーニングでは効果ないとされました。
ということで
「筋肥大の効果は1回の総負荷量ではなく、
週単位の総負荷量によって決まる」ことがわかりました。
 
 
ここまで、
「筋肥大」の効果を最大化する解説でした!!
 
次回は
「筋力を強くする」というテーマで解説していきます。