リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

超ストレス解消法 第六話

本日は「思考のアンバランス」について説明します。
 
これは、「あなたの考え方や物事の見方に偏りがある状態」を意味しています。
 
たとえば、「仕事で大きなミスをした!」という場面があったとします。
その時に、どんな思考が浮かぶでしょうか?
 
「自分はなんてドジなんだ!」
「いつも失敗ばっかりだ」
「どうせ次もうまくいかないだろうな・・・」
「こんな仕事ばかりさせる会社は最低だ!」
 
自分を責めるか他人を責めるかの違いはあれど、目の前の状況に対して何らかのジャッジをしてしまうことは多いはずです。
これらの思考(自動思考と言う)が問題なのは、「いずれの思考も客観的な事実にもどついていない」ということです。
 
ミスをしたという事実以外は、勝手な思い込み(自動思考)と捉えてください。
 
これが「思考のアンバランス」というものです。
「明確な裏付けもなしに物事を決めつけてかかり、そのせいで大きなストレスが発生する現象」を指しています。
心理学では、100種類を超える様々なタイプが確認されています。
 
たとえば、
〇個人化:なんでも自分のせいだと考える思考
   例:「自分のミスでプロジェクトが失敗した!」
 
〇外部化:なんでも他人や環境のせいだと考える思考
   例:「すべて親の育て方が悪かったせいだ!」
 
〇読心:他人が思っていそうなことを勝手に推測する。
  例:「この人はわたしを嫌っている」
 
〇ラベリング:他人や自分にレッテルを貼る思考
     例:「オレはバカだ」「あいつは最低だ」
 
〇白黒思考:なにごとも良いか悪いかを決めないと気が済まない。
    例:「ダイエットに失敗したら負け犬だ」
 
 
このような「反射的」な決めつけが、あなたに大きなストレスを与えていくのです。
 
これらの思考は、「長年の習慣で身についた脳の癖」のようなものです。
「思考のアンバランス」に対する特効薬はありません。
 
コツコツと「思考のアンバランス」を修正し、「良い自動思考」や「客観的事実に基づいた判断」をする習慣を身に着けていくことが大切です。
 
Point
 根拠のない決めつけ思考がストレスの最大原因です。まずは、自分の思考の癖を修正していきましょう。
 
次回は、「思考のアンバランス」の解消法をついてご紹介します。