リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

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超ストレス解消法 第九話

お疲れ様です。
本日は「受容のアンバランス」の解決法についてご紹介します。
 
〇コントロール出来ないものを受け入れられないストレス
 
「コントロール出来ない人生の問題を受け入れられない」状態のことです。
 
たとえば、仕事で重大なミスをしたとします。
すると、たいていの人は以下のような思考をします。
 
パターン1
 ミスをしたのは事実だから、次は同じことをしないように気をつけよう
パターン2
 あの時もっと早く仕事に手を付ければミスなんて起きなかったのに・・・
 
「受容のアンバランス」が生じているのは、パターン2の方です。
確定した事実は、いくら悩んでもコントロール出来ません。
 
さらに!
〇ネガティブな体験を避けるほどネガティブになる。
「不安な気持ちをいますぐどうにかしたい!」
「緊張しているので落ち着かせたい!」
など・・
 
ネガティブな感情を受け入れらないと、マイナスの心理的なメカニズムが働きます。
1:イライラや不安から目を背けて、「ないもの」としてあつかう。
2:ネガティブな感情を強引に押さえつけるせいで、逆に「イライラと不安」に意識が向かう。
3:意識が向かったせいで、「ネガティブな感情が必要以上に誇張」される。
4:ストレスの悪化!!
 
これを心理学的には「体験の回避」と呼びます。
近年の心理学では、この「体験の回避」こそメンタルを病む最大の原因と言われています。
そして、メンタルが病みやすい人は「緊張感」や「不安感」を認めない傾向にあると報告されています。
 
私自身とても緊張する体質だったのですが、緊張を受け入れるというテクニックを活用することにより「緊張」はすれど頭が真っ白で何も出来ないといった最悪の状況は避けられるようになりました。
 
「受容」の精神を育てながら、人生のリアルを積極的に受け入れていくことが大切です。
 
Point
 コントロール出来ない感情やトラブルを受け入れるために、「受容」の精神をトレーニングしていきましょう!!
 
以下に具体的なトレーニング法を紹介します。(詳細は調べてみてください)
〇受容レベル診断テスト (SA-AAQなど・・)
〇アクセプタンス・ワードセラピー(名言により受容の精神を身に着ける)
 →「しがみつくことが私たちを強くすると考えるものもいるが、時には手放すことが私たちを強くするのだ」
   ヘルマン・ヘッセ(ドイツ作家)
〇ブリージング・メディテーション(瞑想法)おススメです。
〇AWAREテクニック
〇コンフォートカード
〇デス・ライティング
〇ポジティブ・ストレス・マインドセット(ストレスのメリットに注目する方法)
 ちなみに、研究により以下2つのマインドセットを比べたものがあります。
 1 ポジティブ・ストレス・マインドセット
  →「ストレスは集中力やモチベーションを上げてくれるし、メリットもたくさんある」と普段から考えている人
 2 ネガティブ・ストレス・マインドセット
  →「不快で嫌な気分になるから、出来るだけストレスは避けたいものだ」と普段から考えている人
 結果として、
  ポジティブ・ストレス・マインドセットの人たちは、
   1 朝からモチベーションが高く
   2 仕事に対して明確なスケジュールを立てる傾向
   3 1日の生産性が向上
   4 寝る前の疲労感が格段に低い
   5 メンタルが病みにくい
  ということが証明されました。
 
  ただし、ポジティブ過ぎて同じミスを繰り返すような人は最も良くないです。
  ネガティブ思考でも行動する人間の方が、大きな成功するという研究も発表されています。
  単に、同じミスをせず、どんどん行動する人ほど成長して大きな成功を掴むと言い換えれますね!
 
   
次回から、「科学的に証明された即効性のあるストレス解消法」をご紹介します。