リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

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ヤバい職場環境シリーズ (第6位)コントロール感の不在(南フロリダ大学 調査研究より)

みなさま、お疲れ様です。
 
本日は、
ヤバい職場環境の第 6 位である「コントロール感の不在」について解説致します。
 
この「コントロール感の不在」というのは、
どういうことかというと、
端的に「コントロール感がない」ということです。
 
さらに言うと、
「自分の裁量権・決定権がない」ということです。
裁量権とは、限られた資源の中で自分で考え決断し処理できる権利。
 
例えば会議の場面だと、
上司「何でもいいから、アイデアを出してくれ!」
部下「わかりました。送迎車をすべてベンツに変更したらいいと思います!」
上司「!? 馬鹿じゃないのか?もういい、許可なく話すんじゃない。」
部下「すいません。。。(何でもいいって言ったじゃん。。)」
 
本当は、
茶化すわけではなく正当な理由でベンツと言っているかもしれないのに、
理由を説明する機会すら与えられていません。
そもそも、自由な発言許可を与えられているにも関わらず、
発言という権利すられています。
 
よくある裁量権トラブルを挙げるとするならば、
上司「オレの許可なくやるな!」
部下「もっと、自由にさせてくれ!!」
 
なぜ、
こんなことが生じるのでしょうか?
 
上司側の視点に立って考えてみましょう。
接客場面
 「部下の勝手な振舞いで、お客様に迷惑を掛ける」
 「部下が勝手に振舞うと、部下自身が可哀そうな思いをする」
 「部下の行動の責任をオレが背負うんだ。」
会議場面
 「勝手に発言されると会議の流れが悪くなる」
 「勝手な発言で、参加者の時間を奪いたくない」
 「部下の発言が馬鹿にされ、辛い想いをさせたくない」
などが考えられます。
 
今度は、
部下側の視点に立って考えてみましょう。
接客場面
 「もっと自由にさせてくれたら、お客様が喜ぶことがもっと出来るのに」
 「自由にさせてくれたら、私は伸び伸びと業績を上げれるのに」
 「上司に面倒を掛けずに、私一人で頑張るんだ!」
会議場面
 「少しでも発言して、会社をよくするんだ!」
 「自分が発言して参加者に有意義な時間を与えるんだ!」
 「自分が発言して、他の人も発言しやすくするんだ!」
などが考えられます。
 
 
みなさんどうですか?
両視点ともに、きっと理解し合える部分はたくさんあると思います。
 
おそらく、
思いやりの部分や責任問題など話し合えたら、きっと両者の思い違いというのは減るのではないかと思います。
 
逆パターンで、
こんな上司はどうですか?
「全部自由だ!もちろん、責任も全部とれよ!」
自由な反面、責任をとれというのは、間違っていませんね。
こんな部下はどうですか?
「自由にさせてくれ!でも失敗したら責任をとってくれ!!」
 
どう考えても、わがままですよね?!
 
ココも相互努力が大事です!
お互いの視点(気持ち)に立って考える努力を怠らず、
理解し合いながら乗り越えていく過程がとても大切だと思います!!
 
次回は、ヤバい職場環境の第 5 位をご紹介します!!