リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

The 20th-4  全てはタイミングが鍵を握っている!! ~「減量の正解」~

本日は、
太らない食事術の最終章~Part3~を解説していきます。
 
 
~Part1~ 
〇 「間隔」が長ければ長いほどいい
〇 「間欠的ファスティング」なら確実にやせられる
〇  「毒物学の祖」も ”最も優れた方法” と保証済み
 
~Part2~ 
〇 「ホルモン総動員」で脂肪を燃やしだす
〇 「体脂肪率4%」以上なら確実に効果が出る
〇 2か月続けると体脂肪率が「2ケタ」下がる
 
~Part3~ (←本日はココ)
〇 脂肪の燃焼量が「50%以上」挙がる
〇 体中に「活力」がみなぎる
〇 「内臓脂肪」から先に燃える
 
~Part4~ 
〇 「肝臓の太り具合」も ”食べる回数” 次第
代謝がアップし、血糖値が下がってやせる
〇 「食べたものを記録」する必要はない
 
~Part5~
【24時間の間欠的ファスティング計画】
【36時間の間欠的ファスティング計画】
 
~Part6~
【間欠的ファスティング実践ガイド】
 
~Part7~
【太らないマインドハック】
 
 
 
 
本日も
ファスティング研究」の報告をしていきます。
 
〇 脂肪の燃焼量が「50%以上」上がる
 
 以前にも紹介した有名な 
ミネソタ飢餓実験” で
起こったことは顕著な例です。
 
まず、この実験は、
あくまでも「カロリー制限」であり、
ファスティング」ではないことを理解してください。
 
この実験でわかったことは、
ファスティング」と違い
・アドレナリンの分泌量は増えない
(消費エネルギー消費量がむしろ減る)
・成長ホルモンの分泌量は増えない。
(むしろ筋肉量は減る)
・脳のエネルギーとなるケトン体は産生されない。
 
今度は「ファスティング研究」の
生理学的な数値測定をした結果、
ファスティングを一回する間は、総エネルギー消費量が増える」
「22日間にわたって一日おきにファスティングをしても、総エネルギー消費量は減らない」
「体脂肪の燃焼量は 、”58%” も上昇」
「炭水化物の燃焼量は、”53%” も減少」
(これはインスリン分泌量が減ったことに起因する。)
 
よって、
体の変化としては、
炭水化物(血糖)を燃やしてエネルギーを得る段階から
体脂肪を燃やしてエネルギーを得る段階へと
変化し始めているということになります。
 
ファスティングは食べ過ぎを招く」と
不安の声がよく聞かれます。
研究によれば、
ファスティングの次の日は、
摂取カロリーが増えると報告されています。
「やっぱりね!!」
「そらみろ!」
と声が聞こえてきますが、
よく考えてみてください。
 
前日は、何も食べてないんです。
 
実験状況を振り返ります。
ファスティングの日は、もちろんほぼ0カロリー。
次の日は、平均すると約3000キロカロリーの摂取。
 
要は、1日当たりに平均すると1500キロカロリーとなります。
 
一日あたり、平均2436キロカロリー摂取していたので、
お判りのように、
明らかに摂取カロリーも減っていることがわかります。
 
なので、決して食べ過ぎではないのです。
 
そして、
ファスティングを続けていくと
食欲が減っていきます。
 
 
 
 
〇 体中に「活力」がみなぎる
 
 1960年、ペンシルバニア病院の
ガーフィールド・ダンカン医師が、
107人の肥満患者を対象に、
間欠的ファスティング治療を実施した。
この被験者たちは、
これまでに単純なカロリー制限などに挑戦してきたが、
いずれも失敗に終わっていた。
 
実験結果はというと、
始めの14日間は、
水、紅茶、コーヒー、マルチビタミン以外は口にしなかった。
始めは、空腹に悩まされた徐々に食欲がなくなった。
そして、11キロの減量に成功し、
それ以降、短い期間のファスティングを幾度が行った半年後、
37キロの減量に成功していた。
 
空腹にも悩まされず、
むしろ、被験者たちは
「体調が良くなった」と
報告していたのです。
 
ちなみに、
女性と男性における
ファスティング効果の違いについて
解説します。
女性の方が
血糖値が早く下がり、
ケトン体が素早く合成される傾向にあります。
ありがたいことですね!
 
しかし、
体重が増えていくほど、
性差による効果量の違いはなくなります。
 
いずれも、
効果があることは間違いありません。
 
 
 
〇 「内臓脂肪」から先に燃える
 
 まず、本マガジンで推奨している
”間欠的ファスティング” と
”カロリー制限ダイエット” の
効果の違いを比較した実験を紹介します。
 
まず、
”カロリー制限ダイエット” グループは、
1日あたり、1,500キロカロリーだけの摂取とした。
(かなり少ないです。)
1週間に換算すると、10,500キロカロリーとなります。
 
次に、
”間欠的ファスティング” グループは、
食べる日(5日間/週)は、2,000キロカロリー
食べない日(2日間/週)は、500キロカロリーだけとしました。
よって、
1週間の総カロリーは、10,100キロカロリーとなります。
 
半年間、
実験を続けていくと、
両者ともに目覚ましい効果がみられました。
 
なんと、両グループともに
平均6.5キロの減量に成功しました。
 
「なんだ、カロリー制限ダイエットも効果が出るんじゃん!」
と思われましたよね!
 
そうなんです。
半年間という短期間では、効果がでるのです。
以前にも説明しましたが、
これまで普及してきたダイエット法も、
効果があるのです。
しかし、短期間においてはなのです。
 
 
今回の間欠的ファスティンググループにみられた優位な効果があります。
それは、
インスリン抵抗性」
の大幅な改善がみられたのです。
 
 
これこそが、
減量効果を長続きさせる重要なポイントなのです。
 
さらに、
最新の研究では、
「間欠的ファスティング
「カロリー制限ダイエット」
を組み合わせて実施していくことが、
最も効果的であるとされています。
 
 
 
 
 
 
次回も
ファスティング」の効果について解説していきます。