リハビリジャーナル  ~健康志向型科学的アプローチ~

日々、クライアントと健康を追い求めています。

73)さいごに

~ Lastly  ~
 
私のデイリーマガジンのなかで、一番長編となった「アウトプット大全」シリーズですが、ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
 
私が、なぜ「アウトプット大全」をご紹介しようと思った経緯についてご説明します。
 
これまで紹介してきた
「超ストレス解消マガジン」
「先延ばし解消マガジン」
「太らないカラダの手に入れ方」
「科学的に正しい筋トレ」
など、
かなり私見も交えた解説してきました。
 
どの書籍も内容としては、頑張って理解したとしても、実践を続けることは、決して容易ではありません。
「短期間〇〇するだけで、簡単に◇◇が手に入ります」というものではないということです。
 
ですが、それが「本当の知識」や「本当の健康」への近道なのです。
 
私はこれまで、読んだり視聴したりセミナーに参加したりと「インプット」に偏った学習を進めてきました。
しかし、学んでいくうちにアウトプットすること(行動すること)こそが真の学びではないかと感じ始めました。
 
そして、アウトプットすることを習慣としてコツコツと続けていくことが研究調査からも学びました。
 
だから、本書を学んで皆さんにアウトプットの重要性をご紹介したいと思いました。
 
きっと、読んで頂いて「ハッと」気付くこともあったかと思います。
 
とはいえ、気付いたことをいきなり全て実践というのも難しいかと思います。
 
大事なことは、
身につけたい思う習慣をちょっとずつ続けて、
そんなに苦労せず出来るようになったら、
新たな習慣を探していけばいいのです。
 
一度、習慣化に成功すると、次の習慣化もうまくいくようになります。
 
少しずつの習慣をコツコツと続けていくことが最も大事です!
 
本マガジンで紹介したように「はい!一回やって大成功っ!!」ではありません!!
 
何度も言いますが、コツコツ続けていくことが大事になります。
 
ちなみに、
続けていくコツとしては、「自分の為だけに」となると動機付けや継続が難しいので、
やはり「誰かの為に」、「何かの為に」を意識して頑張ると続くと思います!
 
日々の料理や仕事も一緒で、「自分のために」だけだとなかなか気合が入りません。
ですが、「誰かのために」となると途端にやる気が湧いてきます!!
 
みなさんも、”家族” でも ”友人” でも ”同僚” でも、「誰かのために」アウトプットを頑張ってください!
ちなみに、「誰かがアウトプットしたもの」をアウトプットすると簡単だし、自信がなくても出来ると思います!!
 
 
 
 
あらためて、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!
 
ぜひ、これからも私のアウトプットにお付き合い下さいませ!!

72)アウトプットのトレーニング法

~ 7 Method  ~
レーニング法のまとめ
 
ここまで、アウトプットをするためのノウハウを私見も交えつつお伝えしてきました。
アウトプットをすることの重要性は、ご理解頂けたかと思います。
そこで、「もっと、アウトプット力を鍛えたいんだ」という人のために、トレーニング法を軽くご紹介します。
 
◇その1 日記を書く 
 長文でなくてもいいです。一日を振り返り、簡単に出来事を書いてみてください。
書き方のテクニックはたくさんあります。私が以前紹介したエクスプレッシブライティング的な方法でもいいですし、またはネットで調べてみてください。
 
付随効果《自己洞察力・うつ病予防と改善・幸福度の向上・ストレス耐性(レジリエンス)の向上》
 
 
 
◇その2 健康について記録する。
 ”体重” ”気分” ”睡眠時間” を単に記録するだけです。これもアウトプットの向上につながります。
 
付随効果 (自己統制感の改善・ダイエット・健康増進)
 
 
 
◇その3 読書感想を書く
 読書のメリット
① 結晶化された知識を得られる。
② 時間を獲得できる
③ 仕事力がアップする
④ 健康になる
⑤ 頭がよくなる
⑥ 人生が劇的に変化する
⑦ 飛躍的に自己成長できる
⑧ 楽しい
 
 読書 ”感想” のメリット
① 本の内容が、圧倒的に記憶として定着する
② 本の内容を、より深く理解することができる
③ 本の内容が、整理される
④ 文章力がアップする
⑤ 思考力、考える力がアップする
⑥ 自己洞察が進む
⑦ 飛躍的に自己成長できる
 
 
 
◇その4 情報発信する
 発信するのは、初めは何でも良いと思います。
最初は、とても緊張するし、間違えたらどうしようと馬鹿にされるんじゃないかとヒヤヒヤします。
でも、失うものより、手に入れるものの方が圧倒的に多いです。
誰かの為に、情報発信をしてみてください!
 
 
 
◇その5 SNSに書く
 ”Facebook” ”Twitter” ”Instagram” ”Line” など最近はたくさんのSNSツールが増えましたね。
上手に情報発信として、活用して頂ければ良いと思いますが、出来れば自慢ばかりの情報発信は控えておいた方がいいかもしれません。自分にとっても情報を受け取った人にもあまり良い影響はありません。しかし、何を情報発信をしても自由なので、”自慢をする人” を ”批判すること” も同じくらい良くない行為だと思ってますが(笑)
 
 
 
◇その6 ブログを書く
 ブログは、見たい人だけが見るのものなので、情報発信としてはとても利用しやすいものかなと思います。
 
 
 
◇その7 趣味や専門知識について書く
 いろいろ言ってきましたが、「何を情報発信すればいいの?」と悩んでいる方も多いと思います。趣味でも良いですし、自分の職域でも良いですし、何でも良いと思います。私は、自分の知らない知識ですら、本を読みながら情報発信しています。要は、誰かの為に、楽しんで情報発信出来る内容であれば何でもいいと思います。
 
 
「アウトプットする力を磨きたい」って方は、本日ご紹介したトレーニングを頑張ってみてください!!
楽しいなと思えるものを選んで実行すると良いと思います!!

71)時間管理する

~ Manage Time ~
1日15分の「スキマ時間」を活用
 
 
ここまで、様々なアウトプット術についてお伝えしてきました。
「よーく、わかったぞ」「さぁ、実践しよう!」とされる方が直面する問題があります。
それは、「アウトプットする時間がありません(泣)」というものです。
 
仕事が忙しい、帰宅が遅い。
家では家事や育児をしなくてはならない。。。。。
 
自分のために勉強する時間、自己投資につながる「アウトプット時間」をつくることは、多忙な皆様にとっては、非常に大変なことと思います。
将来の自分のために、時間を管理して、自己成長につながる「アウトプット時間」を確保するためには、それなりの工夫が必要です。
しかも、アウトプットという自己投資は、自分の為だけではありません。
パートナーや子どもなど周りの大切な人への投資にもなります。
「アウトプット」で得た知識や技術を活かしても良いですし、
「アウトプット時間」を作って、”実践しているさま” を見せることも大事です。
なので、「アウトプット時間」を確保することを投資とするならば、その投資効果はかなり大きいと思います!
しかも、損失は何もありません!!
(時間は失うかも知れませんが、アウトプットには誰か対象がいるので、その人のためにと思うと単に損失とは思えないですね。)
 
(1)15分でアウトプットする
「15分勉強する」場合と「60分勉強する」場合、どちらが能率的だと思いますか?
多くの人は、「60分」と答えます。
しかし、これは間違いなのです!
 
重要なのは集中力です。
「だらだら60分」やるよりも、
「集中して15分」やったほうが、
勉強も仕事もはかどります。
 
これは、制限時間によって「タイムプレッシャー」が掛かっている状態だからなのです。
人間は適度にプレッシャーを感じると、立ち向かおうと集中力が発揮されます。
 
 
(2)スキマ時間を活用する
多忙な皆さんは、机に向かって「自分のための勉強時間」を確保するのは極めて難しいかと思います。
そんな皆さんが「自分のための勉強時間」を毎日確保できる唯一の方法が、”スキマ時間の活用” です。
 
スキマ時間とは、昼休みの時間やお風呂の時間、トイレの時間、テレビを見ていた時間などです。
これを、毎日で考えると1年で膨大な時間になります。
 
私も実践していますが、スキマ時間の活用はかなり有効です。
「あ、5分もある。5分間で出来るところまでやってみよう!」とするだけで、すごく集中できますし、その時間で終らずとも次のとっかかりが出来ているので、またちょっとした時間で進めることができます。
一回で終らせるのではなく、取っ掛かりをつくり中途半端で一旦止める。そうすることで、結果的に継続率が高まり完成率も高まることになります。これは心理学の「ツァイガルニク効果」を利用したものです。
 
このスキマ時間を利用して、アウトプットに必要なインプット(勉強)をしても良いですし、アウトプットをしても良いでしょう。
ちょっとずつの積み重ねで、大きく変わっていきます!
 
 
(3)スマホをアウトプットのツールとして活用する。
最近、スマホが普及していますが、これは単にコミュニケーションとしての道具ではなく、SNSやネットで記事を見たりとインプットとしてもご活用されている方も多いと思います。
ただ、残念なのがこうしたインプットで手に入れた情報というのは、90%が忘れ去られるのが現状です。
ぜひ、「メモ」や「リマインダー」「カレンダー」などの機能を使って、少し記録する習慣を身につけてみてください。
こうするだけで、今まで忘れ去られて無駄になっていたインプットが、思い出して使えるインプットに生まれ変わります!
 
 
【Point】
「スキマ時間」×「スマホ」でアウトプットを日常的に。その為のインプットも上手く身につけましょう!
 

70)危機管理する

~ Manage Risks ~
「ヒヤリ・ハット事例」をひとつでも減らす
 
このシリーズもあとわずかとなりました。
今回は、アウトプットから脱線しているような印象を受ける内容ですが、とても大事な内容だったので、そこは大目に見てください(笑)
 
 
 
どのような職場でも、トラブルや事故が発生するはずです。
それらのトラブルや事故を事前に予測し、なるべく防ぎたいものです。
 
医療の世界では、「医療事故」を未然に防ぐ必要性から、危機管理がよく研究されています。
事故や災害を防ぐのに役立つ有名な法則として「ハインリッヒの法則」というものがあります。
 
損害保険会社の技術・調査部に勤務していたハーバート・ウィリアム・ハインリッヒは、ある工場で発生した5,000件以上の労働災害統計学的に調査し、「1:29:300」という比率を導きました。
「重傷」異常の災害が一件あったら、その背後には、29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、300件もの「ヒヤリ・ハット」した傷害のない災害が起きていた、ということです。
 
交通事故に置き換えると、
「大きな事故」1件に対して、
「小さな事故」29件が存在し、
「ヒヤリ・ハット事例」が300件も生じている。
 
逆を言えば、「ヒヤリ・ハット事例」が300件もあれば、1件の「大きな事故」に繋がると言えます。
 
よって、
「ヒヤリ・ハット事例」や「小さな事故」をしっかりと情報収集し、一つずつ対策を練っていくことで、「大きな事故」を防ぐことに繋がります。
 
一連の流れとしては、
① 「ヒヤリ・ハット事例」「小さな事故」の情報収集 
② 状況把握・まとめ・集計作業 
③ 原因分析
④ 対策 実行
となります。
 
”事故” を ”ミス” と捉えてもらってもいいです。
「ミスしそうだなと思った事」
「小さなミス」
「大きなミス」
と捉え直すこともできます。
 
「ミスしなくて良かった」や「小さなミスで良かった」ではなく、「大きなミス」に繋がらないために日常的に行動することが大切です。
そして、この問題は一人の問題ではありません。
職場として、チームの問題です。
 
誰かの「小さなミス」の積み重ねが、誰かの「大きなミス」の要因になることもあります。
逆を言えば、「小さなミス」や「ヒヤリ・ハット事例」をみんなで共有し合えば、みんなで「大きなミスや事故」を防ぐことができます。
 
自分のミスを防ぐだけでなく、仲間のためにも ”みんなで共有” し、”みんなで解決” していきましょう!!
 
 
【Point】
大きなミスの元となる小さな「ヒヤリ・ハット」を見逃さない。

69)運動する

~ Exercise ~
1回1時間×週2の有酸素運動が脳を活性化
 
 
「もっと頭がよく生まれたかったなー」
「天才じゃないから、どうせ学んでも意味ない」
と思っている人はいませんか?
 
自分も、こういった ”コンプレックス” がありました。
頭をよくするといのは、非常に抽象的ですが、実は特定の分野で天才たちにも負けない脳力を獲得することは可能です。
 
昔は、「脳の神経細胞は増殖しない」というのが科学的な定説でした。
私もこのように学んだことを覚えています。
しかし、近年の研究では、”人間の脳では毎日、新しい神経細胞がつくられ続けている” ということが判明しています。
詳しく説明すると、海馬の歯状回で、顆粒細胞という神経細胞が新生することが発見されたのです。
この海馬というのは、人間の「記憶」と極めて密接にかかわっている部分です。
 
この神経の新生に必須の物質が、BDNF(脳由来神経栄養因子)です。
そして、BDNFは有酸素運動によって増えることが分かっています。
 
運動をすれば、
カラダの健康だけでなく、
ココロの健やかさ、
アタマの聡明さも
手に入るということです。
 
ちなみに、1回20分程度の運動でも効果は期待できます!
 
ぜひ、カラダを動かすことを楽しんでいきましょう!!
 
 
★運動直後から得られる脳の活性効果
1:集中力 アップ
2:記憶力 アップ
3:学習機能 アップ
4:モチベーション アップ
 
 
【Point】
健康増進はもちろん、「頭をよくする」ためにも運動は必須。
 

68)眠る

~ Sleep ~
結果が出せないのは、睡眠不足のせいかも
 
「眠る」というのは、”アウトプット” するにも ”インプット” するにもとても大事です。
もはや、睡眠不足が脳機能低下に繋がることはご存知かと思います。
集中力・注意力・記憶力・ワーキングメモリ・学習能力・実行機能・数量的能力・論理手推論能力など、ほぼ100%と言っていいほど脳力が低下します。
 
ちなみに睡眠不足というのは、「6時間未満」をさします。
 
ペンシルベニア大学の研究では、6時間睡眠を14日間続けた人は、徹夜明けで働いている人と同じくらいの仕事しかできないという衝撃的なデータが出ています。
 
また睡眠不足は、疾病も引き起こします。
がん 6倍
脳卒中 4倍
心筋梗塞 3倍
高血圧 2倍
糖尿病 3倍
風邪 3倍
 
死亡リスク 5.6倍
 
「アウトプットして自己成長していきたい人」にとって睡眠不足は、成長を止めるどころか命を削る行為でもあるため、しっかりと睡眠を確保することをお勧めします!
 
 
【Point】
1日7時間の睡眠を、どんな仕事よりも優先しよう。
 

67)「怒り」をコントロールする

~ Control Your Anger ~
発散ではなく、上手に受け流すべき感情
 
前回に引き続き感情のアウトプットです。
「笑ったり」「喜んだり」時には「泣いたり」と、感情をさらけ出すということはメリットが多大にあります。
 
しかし、「怒り」という感情はどうでしょうか?
 
やはり「怒り」を発散し過ぎると人間関係にヒビが入いるなど、ほぼマイナスの影響しかありません。
健康という側面からみて、怒りっぽい人は、”心筋梗塞” や ”狭心症” のリスクが2倍以上になります。
しかも、激高したあとはリスクは約5倍も上昇するという研究報告もあります。
 
だからこそ、「怒り」は発散するのではなく、”上手にコントロール” しなければなりません。
 
カッとしたときの脳内は、アドレナリンが溢れています。
むしろ、アドレナリンが分泌されているからカッとしていると言えます。
そんなアドレナリンは、半減期が20秒から40秒と非常に短いです。
なので、30秒間我慢するとピークは通り過ぎます。
 
とはいえ、「その30秒が我慢できない」という人も多いと思います。
著者は、「1分深呼吸法」を勧めています。
① 5秒で息を吸う
② 10秒かけて息を吐く
③ さらに5秒で肺の空気をすべて吐ききる。
④ ①~③の20秒1呼吸を3回繰り返す
という方法です。
 
「いやいや、カッとなったらそんなことできませんよ。」という声が聞こえてきます。
しかし、とにかく呼吸を意識することは本当に大切だと思います。
 
それともう一つ大事なことがあります。
これは私自身の経験談ですが、とにかくマインドフルネスな状態になれる習慣を身につけておくことかなと思います。
 
私ももともと「怒りっぽい」と思います。
しかし、周囲からそう思われないように出来る限り感情を抑圧してきました。(そのつもりでした。。。汗)
これをコントロールと呼ぶのであれば、コントロールしていたのでしょう。
ですが、瞑想であったり、教養を学んだり、実践として試行錯誤することで、そもそも「怒り」の感情が限りなく減りました。
 
そして、多少の「怒り」の気持ちもまた大事なのかなとすら思えるようになってきました。
マインドフルネスな状態に身を置くことに慣れてくると、予期せず生じた「怒り」に対して、少し間を置いて冷静になれば「正しい行動」の原動力になります。
 
是非、みなさんも「怒り」と向き合ってみてください。
 
【Point】
長生きしたいなら、「怒り」の感情と上手に付き合おう!